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31話 ページ33

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3度目の検温

体温は相変わらず高いまま。
冷えピタもペロっと剥がれ出す。

毛布に包まっても寒くて、私の胸の中にいる瑠衣くんの温もりだけポカポカと感じる。

HR終了のチャイムが鳴って そろそろ帰宅の時間

モゾモゾし出す瑠衣くんとも今日はお別れ。
1日中相手してくれてありがとね。


「 ん、荷物 」

『 ありがと。先生なんか言ってた? 』

特に なんて素っ気ない。
荷物を持ってきてくれたのは有難いけどいつもに増して元気ない。

煩いのが取り柄なくせにそれ無くしてどうすんの。


「 どうせ1人で帰れないだろうから部活休んだ 」

『 あ、ありがと 』

急に優しくしてくるしほんと、調子狂うよ。
鞄の中を覗けば大量のプリントの中に数冊のノート

汚いけど、ちゃんと書いてある。
きっと、彼が書いてくれたのだろう。
普段そんな事しないくせに…ばか、



『 瑠衣くん、おーい 』

ぺちっと頬を優しく叩くとキュッと目を閉じてさっきより強く抱き締められた。

あれ、起きない?なんて思えばパチッと大きな瞳が開かれた。


「 おはよぉ、ございますぅ。…せんぱい、もう帰るんですかぁ? 」

『 うん。今日1日ありがとね 』


ポンポンと頭を撫でる。
嬉しそうに目を細めてくれるのが私も嬉しかった。

隣からの熱い視線を感じるが無視をする。
此奴は瑠衣くんをどう思ってるんだ…?


「 あ、論せんぱい…?ですよね? 」

『 え、知ってるの? 』


2人真逆のタイプの人間だから関わりとか全く無さそうなんだけど…。

もしや知り合い?


「 先輩と一緒にいるから、僕が一方的に知ってるだけです。…へへ、ぼく論せんぱいと仲良くなりたかったんですぅ 」

純粋な気持ちで言ってくれているのだろう。
やめておいた方がいい、私の可愛い瑠衣くんが汚れてしまう…!!

論の方を見れば 口をポカーンと開けてこれぞまさにアホ面である。


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設定タグ:すとぷり , 信号機 , るぅと、ころん、莉犬   
作品ジャンル:恋愛
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さざんか(プロフ) - 私の予想の斜め上をいきました…笑まさか信号機組とは!!今作品も素敵です…!! (2020年3月28日 2時) (レス) id: dfb928314c (このIDを非表示/違反報告)
おお - これ以上よんだら尊すぎて死ぬ (2020年3月27日 21時) (レス) id: 6b04e95e5a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ☆(プロフ) - やばぁぁぁぁぁぁぁい!!!るぅとくんが身体弱い設定!ありがとうございます!待ってました!(何様)頑張ってください! (2020年3月27日 19時) (レス) id: c11488bac6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白兎 | 作成日時:2020年3月27日 19時

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