推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

※ 286推しくん ページ38

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私の浴衣の帯を少し緩ませる。

不安になって彼の手を握ると優しく微笑んで握り返してくれた。
これだけで安心できちゃう。


「 前に付けたの消えてる〜、ちょっと強めに付けていい？ 」


こくりと首を上下に振る。
消えかかると直ぐにまた新しいのが付け足される。
それが嬉しくて、いつも鏡を見てニヤけてしまう。

少し痛いのだって我慢できるんだよ。


『 私もつけたいっ！！ 』

首に付けたい気持ちは山々なんだけどいつ何処で誰に会うか分からないので服で隠れる鎖骨の辺りに付ける

キスマークなんて、付け方も知らなかったのにね。


「 ねぇ、脱がしていい？ 」


有無を聞く前に帯をしゅるっと解かれる。
その音だけで、緊張感がぐっと高まる。

可愛い下着つけといて良かった。
旅行の為に買ったなんてとてもじゃ無いけど恥ずかしくて言えない。

「 っ、胸大きくなったでしょ。…僕のおかげ？ 」

好きな人から揉まれると大きくなるというのはあながち間違いではないのかもしれない。

男の勘なのか、いつも気付いてくれる。
女の子からしたら嬉しいんだよ。

「 僕のおかげだよねぇ。だって、僕以外触れてないでしょ？ 」

『 うん…。ぜんぶ、ころんくんのおかげなの 』

愛おしそうな顔をして 下着のホックをプチッと外された。

相変わらず手馴れてる、色々考えて病んじゃうよ。



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