推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

153推しくん ページ3

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C side


レコーディング続きの毎日

なかなか彼女に構ってあげられずに僕もだんだん寂しくなってきた。

でも今日は早めに終わらそうって頑張ったから
いつもより早く帰れる。ぼくえらい！！



「 ただいま〜？A〜？ 」


いつもなら光の速さで迎えに来てくれる彼女が
来てくれない。

リビングにあかりがついてることからきっと部屋にいるんだろうけど、ちょっと寂しいよ？？


「 あ、…A、飲んだの？ 」


『 のんでない！！じゅーすのんだ！！ 』


酔っ払いがソファーに横たわってて、手元には
2.3本 お酒の缶が転がっている。

手にもしっかりお酒が握られていてまだ飲むらしい


「 これジュースじゃないでしょ？Aちゃんお酒苦手なのにこんないっぱい飲んだの？ 」


お酒は強くないからいつも甘めのジュースとそんな変わらないお酒を1杯ちょっと飲むぐらいなんだけど
それを今日は何本も飲んでる。

アルコール低めでも弱い彼女は酔っぱらいになってしまった様子


『 まだのむぅ、…あーあ！とっちゃだめ 』


「 明日頭痛くなっちゃうよ？って、もう！話聞いてる？ 」


僕の手からお酒を取り戻してまたごくりと飲む。

ひらがな喋りが可愛くて思わず甘くなってしまうけど
明日のことも考えて辞めさせてあげないといけない。


「 明日Aが頭痛くてもぼく看病しないからね。1人でなんとかするんだよ 」


ちょっと強く言えば しょんぼりしてやだって上目遣いで見つめてくる。

可愛くてしょうがないけど僕が変な気を起こす前に目を逸らす。


『 うぅ、かまってくれないからぁ、いっぱいのんだぁ 』


僕に抱きついて めそめそ泣き出す。

寂しを紛らわすために あんな馬鹿みたいに飲んでいたらしい。

ごめんねって頭を撫でたら嬉しそうにふにゃっと笑った。


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