推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

49推しくん ページ49

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ぱちっと目が覚めた。

時刻深夜の1時


大学の課題が終わらなくて、オールしようと思ってたんだけど少し寝ちゃったらしい。

背中に毛布が掛けられていて彼の優しさに笑みが溢れる。
もう彼は寝ちゃったかな…？

でも、この時間ならまだ編集してるかも。


寝起きで少しフラフラするけど
彼の部屋へと向かう。

ドアの隙間から明かりが漏れている。
起きてるのかな？


微かに声が聞こえるけどちゃんとは聞き取れない、


『 ころちゃーん、』


「…へ？…あ、ああ、ははあ〜、」



振り返った彼の焦り顔
パソコンをカチカチといじって頭を搔く

私も冷や汗が溢れ出す。
これはやらかした雰囲気だ。


「 いま配信中だったんだけど。…いま起きたの？」


なにも喋れずに首を上下に振るだけ
彼は怒るわけでもなくなんだか苦笑い

どうしよっか〜なんて呟く。
今はとりあえずミュートにしてBGMを流してる状態


「 うわ、コメント荒れてる。どうすっかな、」


『 ごめんね、ほんとに 』


わたしが悪い。
確認もせずに入ったのが悪い。

コメント欄は荒れてるなんてものじゃなくて大荒れ
そりゃ女の声が配信に入ったなんて、大問題になるに決まってる。


「 あとは僕がなんとかするから。部屋戻りな、課題あるんでしょ？」


頭を撫でられて背中を押される。

部屋から出た瞬間視界がぼやける。
絶対にバレちゃいけないって思ってたのに。

彼がそういう存在だって自分が一番わかってたはずなのに、なにやってるんだろう。



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