11推しくん ページ11
.
あれから彼を弄りに弄りまくって
台風の如く去っていった。
彼はイライラモード真っ最中らしく
お酒をガブ飲み
これは二日酔いコースだな。
『 ころんくん、飲みすぎは良くないよ〜。明日頭痛くても知らないからね 』
「 はあ、こうなるから紹介したくなかったのに…。Aもあんまり愛想振りまくなよ。…さとみくん絶対惚れてたよ！！」
彼の口から出たのは予想外の言葉
酔いすぎて言ってることめちゃくちゃだけど
なんだか顔は真剣
さとみくんが私に惚れるわけがないでしょ。
それに合コンの時に会っていたとはいえ今日がほとんど初めてましてなわけだし…。
「 さとみくんとジェルくんには絶対バレないようにやってきたのに…。ジェルくんとか特にAみたいな子タイプだろうし…さとみくんがメンバーにでもバラしたら…」
ついには頭を抱え出した。
ああ、酔っ払いはめんどくさいなぁ。
私も人のこと言えないけど。
でも酔っぱらいの彼も好き。
いつもより素直だったり顔が真っ赤で可愛いし
何よりたくさん甘えてくれるから。
『 そんなに心配しなくても私なんて相手にされないだろうし、ころんくんがいるから他のとこなんて行かないよ 』
「 そーいう問題じゃない！！Aは気づいてないだろうけど可愛いの。すごい可愛いの。取られたら僕一生立ち直れない」
頬をむぎゅっと摘まれる。
今にも目が閉じそうな彼だけどふにゃふにゃと笑って私の頬を左右にびよんと伸ばす。
正直言って痛いけど今は好きにさせてあげよう。
「 無防備だなぁ。…そんな余裕ぶっこいた顔してるけど僕酔ってるから何するかわかんないよ 」
顎にそっと添えられた手
そこからはスローモーションに見えた
やっぱり彼には適わない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごミルク(プロフ) - 間違えたなら謝ってけしたら (2021年6月26日 15時) (
レス) id: 9c785aa451 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 間違えました。ごめんなさい (2020年6月4日 22時) (レス) id: 5d725d6541 (このIDを非表示/違反報告)
るん - あ (2020年6月4日 22時) (レス) id: 5d725d6541 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 風邪ひいたお話を読んでみたいです。もしでしたら、よろしくお願いします。 (2019年7月30日 0時) (レス) id: 0f03ce1093 (このIDを非表示/違反報告)
いるぴ〜(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました!!本当にぴめてゃさんが繰り出す作品、文章の味といいますか、雰囲気といいますか、大好きです！これからも応援しています！頑張って下さい! (2019年7月27日 18時) (レス) id: ab1b3c264e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白兎
| 作成日時：2019年7月4日 12時
