推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

2推しくん ページ2

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生クリームがたっぷりと乗った紅茶のシフォンケーキ

向かいには 甘さ控えめのチョコレートケーキ
砂糖たっぷりのコーヒー



「 美味しそ〜。…僕にひと口ちょーだい 」


あーっと口を開ける

自分でフォークで取ればいいのに、
とは思うものの 私があーんしてあげられるって思うと頬をほころぶ。


「 あまぁ〜、僕の食べる？ 」


小さくフォークで切って私の口の前に運ぶ。

本人はなんともない顔してるけど
こっちはドキドキしちゃって顔に熱が集まるのがわかる。

付き合い始めてから今までの倍以上に照れ屋になった気がする。
ちょっとした事で顔が真っ赤になるのは自覚済み。


まぁ、それも私をキュンキュンさせる彼が悪い。
私がすぐ照れることを知って あれこれいじってくる。


「 あ、クリームついてる、…っん、」


口の端についたチョコクリームを
指ですくって舌で舐めた。


『…んん、ばかやろぉ、』


目の前にはニヤリ顔の彼
やられっぱなしで少しむかつく。



私だって仕返ししてやる。
案外彼も照れ屋な所がある。


照れた彼はすごい可愛いんだ。
ツンツンしちゃって、照れ隠しする。



そんな可愛い一面を独り占めできるのは嬉しい。
私だけの特権…？？



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