ラウールのお姉ちゃんは社長さん。

ご招待 ページ18

ラウールの退院手続きを終えた後、


岩本さんと宮舘さんが車だというので


乗せてきてもらった。


ラウは自分家にメンバーが来てくれたことが


よほど嬉しいのかテンションが爆上がりだ。






「皆さん、コーヒーで大丈夫ですか？」




阿部 「ありがとうございます。手伝いますよ？」




「いえ、お客様は座っててください」




ラウ 「ねぇ！通信してやろ！」




佐久間 「おぉっ！いいじゃん〜」






ラウールは蓮くんと佐久間さん。


そして深澤さんとスイッチをやってる。


宮舘さん、阿部さんはテーブルで本を


読んでお喋りをしている。








「その本、お好きなんですか？」




阿部 「え？あぁ、はい。そうなんです
　 Aさんもご存知なんですか？」




「えぇ。そのシリーズは全部持ってます。」




阿部 「え！？いいなぁ。僕、買おうと思ったら売り切れだったんです。」




「もしよかったら、お貸ししましょうか？」




阿部 「、いいんですか？」




「えぇもちろん。今持ってきますね」




阿部 「いや！僕も行ってもいいですか…？」




「ふふ、もちろんです。」





.

.

.





阿部 「うぉぉ…本だらけ…」




私の部屋１つは自宅図書館みたいな。


約1500冊はあるんじゃないかな？




「こちらですよね？」




阿部 「！ありがとうございます！」




「他にもお好きな本お貸ししますよ」




阿部 「いいんですか！？
　 うわぁ、どれにしようかな…」






目をキラキラと輝かせながら


本を見ている阿部さん。


すると、１つの本を手に取り


真剣な表情を浮かべた。




「阿部さん？」




阿部 「っぁ、すいません。
　 この本、小学生の頃、祖母が買ってくれて。
　 大事にしてたんですけど無くなっちゃって…」





そうだったんだ…


私が持ってるのは同じ本だけど、


阿部さんはお婆様に買ってもらったから


大事って意味なんだろうな


でも、、


　


「差し上げますよ」




阿部 「えっ？」




「それは私の本ですけど、
中身は変わらないので。ぜひ、
読みながら昔の気持ちを思い出してください。」




阿部 「いや、でも、、」




「気にしないでください。
なんなら今持ってる本も差し上げますよ？」




阿部 「っいや！それは！…ありがたく頂きます。」




「はいっ」

▽→←決意

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す