どこにいても（コラソン） 旅人様リク ページ17
トントン
『あーぁ、また見つかっちゃったよー！』
私はコラソンに肩を叩かれてそう言った
私達は今(特に私が)超絶に暇だったので二人でかくれんぼをしていた
ジャンケンで負けた方が鬼をやるというルールでやってるんだけど、コラソンがまぁジャンケンの弱いこと
何回やってもコラソンが鬼をやるんだけど、絶対私を見つけ出してくるの
『むぅ…ジャンケン弱いくせに見つけるの上手いとかズルくない？』
すると、彼は紙に文字を書いて私に見せてきた
「“ズルくない。かくれんぼは隠れた人を見つける遊びだろ？”」
『そうだけどさぁ…』
私は少し納得がいかなかった
というのも、たまに私が負けることもあったんだけど、全然見つからなくて結局私が負けた
彼が簡単に見つけてくるのが少し悔しかったのだ
『もう、なんでそんなに見つけるのが上手いのよ！』
半分八つ当たりな感じで彼に聞いた
すると彼はこう書いてきた
「“俺は別に見つけるのが上手いわけじゃない。”」
『あんなに私を見つけておいて今さら謙遜なんかしなくていいよ。』
そう言うが彼はまた首を振った
『じゃあ、なんであんなに私のことを見つけられたのよ。』
そう聞くと
「“それはロイだからだ。”」
『は？私だからって…どういうこと？』
また聞き返すと今度はなにやら紙にいっぱい文字を書き始めた
なんだろうと待っていると、目の前にズラッと並んだ文字が書かれた紙が突き出された
「“俺はロイがどこに居ようと、どこに隠れようと絶対見つけ出せる自信がある。声を掛けることはできなくても、見つけることはできる。俺にとってロイは大切な存在だから。”」
『っ！』
読み終えたと同時に紙が目の前から消え、代わりに現れたのは彼の下手くそな笑顔だった
『ぷっ…何よそれ！ふふっ！それじゃあ私いつまでたっても勝てないじゃない！』
口ではそう言ったけど、私の中にあった悔しさはいつのまにか消えていた
私がどこにいても見つける、か…
『…ねぇ、コラソン。もう一回かくれんぼしよう。今度は私が鬼になるから。』
そう言うと彼は首を傾げた
『次こそは絶対見つけてみせるわ！だって、コラソンが私を見つけられるなら私にだってコラソンを見つけられるもの！そうでしょ？』
笑顔でそう言うと、彼は一瞬驚き、笑顔で頷いた
その顔は上手に笑っていたのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 557人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mystic(プロフ) - 鈴之宮さん» いえいえ、とんでもないです。リクエストの件、ありがとうございます！作者様のスピードで良いのでこれからも宜しくおねがいします！ (2019年10月18日 22時) (
レス) id: 45efa41e06 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - Mysticさん» お気遣いありがとうございます！リクエスト全然大丈夫ですよ！再開後に書き上げる形になってしまうだけですので、遅くはなりますが、ちゃんと書かせていただきますので！私が書き上げるのが遅くて申し訳ないです… (2019年10月18日 21時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
Mystic(プロフ) - お疲れ様です、何時も楽しく読まさせて頂いてます！失礼ですが、リクエストでホーキンスをお頼みしたいです。何時リクエストOKになるのか分からなかったのですが、まだ受け付けていないのであれば申し訳ありません。更新の方も頑張ってくださいね！ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 45efa41e06 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - ヴェールヌイさん» いつもありがとうございます。かしこまりました。こちらの方はリクエスト再開後に書かせていただきます (2019年10月17日 15時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェールヌイ - いつも読ませていただいています！リクエスト何ですが、「イゾウ、マルコ、シャンクス、ベックマンで取り合い」を書いてほしいです！出来ればで良いので．．．．．よろしくお願い致します。 (2019年10月17日 13時) (レス) id: 2450a0879a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴之宮 | 作成日時：2019年5月8日 8時
