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ファージャが呼ぶと、半透明の板の向こうから人らしい影が入ってきた
体格から見てどうやら女性のようだ
女性が椅子に座ると隣のファージャがエイトフットを小突いた
エ「なんだよ。」
フ「なんだよじゃないやろ!ほれ、早よ悩み聞いたりーや。」
面倒くさい…とぼやきながらも、彼は仕事モードに切り替えた
作り笑顔を顔に付けて、女性に優しく問いかけた
エ「えー、では、貴女のお悩みは何ですか?」
女「はい…気になってる人がいるんですけど、最近やっと話せるようになって。でも上手く自分の想いが伝えられなくて…どうしたらいいですか?」
エ「(チッ、恋の悩みかよ。めんどくせーな…)話せるようになったのなら、そのうち気持ちも伝えられるんじゃないんですか?」
女「それじゃダメなんです!彼結構モテるから早めに伝えないと誰かに取られちゃう…」
エ「(そう思うならとっとと伝えろよ。)そうですねぇ…でしたら、手紙に書くのはどうですか?」
女「手紙、ですか?」
エ「手紙だったら直接言えないことも書けますから、上手く自分の想いを伝えることができると思いますよ。」
そう言うと、女性は気持ちが晴れたのか少し声が明るくなった
女「手紙で想いを伝える…それ良いですね!早速書こうと思います!ありがとうございました!」
女性はそのまま部屋を出て行った
フ「…あんた仕事となるとちゃんとやるんやな。」
エ「あぁ?まぁ、上司が上司なもんでな。」
ヴィポ「「あー…」」
フ「まぁええわ。次の方どうぞー!」
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鈴之宮(プロフ) - とーこさん» こちらも読んでいただきありがとうございます! (2018年8月17日 0時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
とーこ - みんな入れ替わり立ち替わり出てくるのが面白かったです!一気に読んじゃいました! (2018年8月17日 0時) (レス) id: f120473103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴之宮 | 作成日時:2018年7月9日 8時