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Mr.Vが1人寝込んでいると、ドアが叩かれた
コンコン
V「ゴホッゴホッ…だれだぁ?」
ア「私だ。」
そう言って入ってきたのはアップルポイズンだった
手には皿を持っていた
ア「風邪だと聞いてりんごを切ってきたんだが、食べられるか?」
V「おぉ…アップルか。すまないな…」
そう言ってMr.Vは体を起こし、アップルポイズンからりんごを受け取った
だが、そのりんごを見て一瞬手を止めた
ア「ん?どうしたV。毒は入ってないぞ?」
V「いや、それは分かってるんだが…何だこれは。」
ア「何って、見ればわかるだろう。りんごうさぎだ。」
そう、アップルポイズンが持ってきたのは普通のりんごではなく、りんごの皮をうさぎの耳のようにカットした、所謂りんごうさぎだったのだ
V「…これお前が切ったのか?」
ア「?そうだが。風邪を引いた時にはこれだと聞いたんだが。」
もう一度りんごを見ると、とても綺麗にカットされていた
彼のりんごへの愛が滲み出ていて少し恐いが…
V「…いただきます。」
そう言って一口食べると、りんごの果汁が口の中いっぱいに広がった
V「とても美味しいよ。」
ア「喜んでもらえてなによりだ。Vのためにとびきり美味しいりんごを選んできた甲斐があった。」
私のためにそこまでしてくれたのか、と、Mr.Vは感動していた
V「ありがとう、アップルポイズン。」
ア「礼には及ばない。Vにはいつも世話になっているからな。では、私は失礼しよう。お大事に。」
そう言って部屋を出て行った
Mr.Vは先程貰ったりんごをゆっくり味わいながら食べた
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作者名:鈴之宮 | 作成日時:2018年1月26日 18時