もしもな手下ボックス (ページ18)

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ダルメシアの場合ページ18

普段から言うことの聞かない私の旦那

ある時は自分が使った皿を片付けない。またある時は散歩に付き合わされ私を振り回す

そんなことが毎日のようにある

しかし、ある日のこと

いつものように彼が室内で遊んでいた時

ガシャンッ！

『っどうしたの⁉』

何かが割れた音がして急いで彼の元へ行ってみると

彼がしゃがんでいて、その前には写真立てが表が下に向いた形で落ちていた

周りにはガラスの破片とボールが１つ転がっていた

『…ダルメシア、これはどういうこと？』

私は落ち着いた口調で彼に聞いたが、少し怒りを込めてしまった

なんせ彼が落とした写真は私の大切なものだったから

しかし、頭ごなしに怒るのもあれだと思い、気持ち優しめで聞いてみた

なのだが…

ダ「ち、違う！これは僕がやったんじゃない！ボールが勝手に飛んでって当たったんだ！」

…はぁ？

『ダルメシア、怒らないから正直に話しなさい。』

気持ちを抑えながらもう一度聞いた

ダ「だから僕は悪くない！ボールがいけないんだ！」

言い訳ばかりで一向に謝ろうとしない彼にとうとう頭にきた

私はその場から離れ、一枚の紙を持ってきて彼に渡した

だが、彼はそこに書いてある言葉を知らないらしく、その紙を見て首を傾げた

ダ「り…こ…ん…？なんだこれ？」

『ジャックにでも教えてもらいなさい。』

私はそれだけ言って写真を拾った

彼は私のただならぬ雰囲気を察して、急いでジャックの所へ行った

ジャックはというと、いつもみたいに白バラを赤く染めていた

すると、奥から凄い勢いで走ってくるダルメシアがやってきた

ダ「ジャックゥゥゥゥゥ！！！」

ジ「え、え、なに⁉なんでこっちに向かってきてんの⁉」

そのままジャックに飛びついた

ジ「いてて…急にどうしたんだよ、もう。」

ダ「ジャック教えてくれ！“りこん”って何だ⁉食べ物か⁉」

ジ「は？“りこん”？誰に言われたのさ、そんな言葉。」

ダ「ラオ！さっきこの紙渡されて、ジャックに教えてもらえって言われた！」

そう言って先程の紙をジャックに見せた