もしもな手下ボックス (ページ15)

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ジャックハートの場合 1 ページ15

今日は私達の結婚記念日

でも、特に何もない

私はソファに寝っ転がってるジャックに聞いた

『ねぇ、ジャック。今日何の日か覚えてる？』

ジ「今日？今日は僕達の結婚記念日だね。」

あ、ちゃんと覚えてたんだ

ジ「でも、それがどうかしたの？」

…は？“どうかしたの？”

『いや、だから今日は結婚記念日だから何かお祝いとかしないの？』

ジ「なんで？」

は？いや、もう一回言わせてくれ。は？

『貴方仮にもワンダーランドの住民でしょ？あんなに毎日馬鹿みたいに騒いでるのに、今日という日を祝わないわけ？』

すると彼はこう言った

ジ「確かに僕の世界はワンダーランドだからなんでもない日を祝ってるよ。でもだからこそ、記念日である今日は祝わないんだよ。だってなんでもない日じゃないからね♪」

私は彼の言にムカついた

特に最後の音符

しかし、ここは抑えようと思った

が、さすがの私も抑えられなかった

ジ「もー、ちょっと記念日祝わないからってそうカリカリしないでよラオ。シワが増えちゃうよ♪」

プチッ

『…そう、貴方がそんなに祝いたくないならいいわ…アップルポイズンのところに行ってくる。』

すると、彼はアップルポイズンの名前に反応したのか驚いてこっちを見てきた

ジ「はぁ⁉な、なんであいつのところに行くんだよ！」

『だって記念日を祝ってくれないんでしょ？なら、ちゃーんと祝ってくれるアップルポイズンの所に行って祝ってもらうの。』

その言葉に慌てた彼は私の腕を掴んで止めてきた

『何よ、これから彼の元に行くんだから離して。』

ジ「～っ！わ、分かったよ！祝うよ！祝えばいいんだろ！だから、あいつのところには行くな！」

冗談のつもりで言ったが、まさかこんなにも慌てるなんて

ちょっと嬉しい

その後、私は食事したいと言って彼と外食に出かけた

しかし、そこでも彼は

ジ「本当にこれだけでいいの？他に食べたいものとかある？行きたいところとか…あ、あのクソ林檎のところ以外で！」

そんなにアップルのところに行ってほしくないんだなと、紅茶を飲みながら私は思った

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ジ「本当に何もないの？なんか欲しいものとか。」

『ジャックがいればそれでいいわ。』

ジ「っ！…なんだよそれ//」

『これからもよろしくね、ジャック。』

ジ「…よろしく、ラオ//」