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ヴィランズ 43 ページ44

マ「…話した方が君のためにもなると思うよ。」


『…どういう事ですか?』


マ「私達の中で君をよく思っていない者もいる。だが、君の事情を知れば少しはマシになると思う。」


『元々仲良くする気は無いので、よく思ってほしいとは思いません。』


マ「君の大事な仕事が出来なくてもかい?」


『っ⁉』



どいうこと?仕事ができなくなる?



マ「ここで話せば君は仕事をこなせる。どうだい?話して損はないと思うよ。」



なるほど…今の時間でここまで理由をつけて私を脅すとは…さすがマレフィセント様の手下というところか



『そうですね…仕事に支障が出ては困りますからね。』



まぁ、正体を話すわけではないから大丈夫か、と私は彼らに少し話すことにした



『Mr.Vにスカウトされて、断る理由が無かったからというのが簡単な理由です。』


ホ「家族や友人は居なかったのか?」


『家族…居ませんでしたね。』



あいつに奪われた時点で私には居ないも同然だったから



ヴ「み、未練は無かったんですの…?」



さっきまで私に怯えていた?ヴェール殿が私に聞いてきた



『ありませんでしたよ。それに…あの世界に1人で居るくらいなら、闇に落ちた方がマシですからね。』



どこに居ても1人なら、貴方の居ない世界に居た方が楽だから…



それに今は主人やギデオンがいる。それだけで私は満足だから



エ「…1人がそんなに嫌なのか?」



本を読んでいた彼が顔を上げて私に聞いてきた



彼の質問につい私の口が動いてしまった



『…皆さんには大切な人は居ますか?』


エ「は?何言って…」


『大切な人が自分の前から居なくなったらどうしますか?』


エ「…さぁな。」



他の人達も口にはしなかったが、顔からしてつらそうだった



みんなにも大切な人がいるんだな…



『大切な人が居なくなって1人になった時、人は本当の恐怖を感じるんです。死ぬより怖いものをね…』


エ「っ…!おい、おま…」


『私が話せるのはここまでです。失礼します。』



私は彼らの視線に耐え切れず、部屋を出た



だって彼らの目が…悲しそうにこっちを見てたから

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鈴之宮(プロフ) - 穂香さん» ありがとうございます!こっちの続きも書こうと思いながら、未だかけていないので、もう少し余裕ができましたら書く予定ですので、気長に頑張っていこうと思います。 (2020年1月6日 13時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
穂香 - エイトフットとMr.がかっこよかったです!お話も面白く楽しませて頂きました!これからも頑張ってください! (2020年1月6日 12時) (レス) id: 213678c734 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - あめいろさん» ありがとうございます。これからも頑張らせていただきます! (2017年12月2日 22時) (レス) id: 62228e04e4 (このIDを非表示/違反報告)
あめいろ - 面白いです!頑張ってください! (2017年12月2日 21時) (レス) id: 2b96bce064 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃーゆ - 頑張ってください! (2017年11月18日 17時) (レス) id: 9bb189def3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴之宮 | 作成日時:2017年10月21日 14時

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