「別れよう」と言われたら リク マルコの場合 ページ16
『別れよう。』
私はマルコに言った
「…本気で言ってんのかよい？」
『…本気よ。』
「そうかい…」
まんまと私の嘘に騙された彼はとても深刻そうな顔をしていた
『私と別れるの悲しい？』
「…まぁな。」
はぁー！あのマルコが悲しいって！
普段クールな彼が悲しいなんて…もうそれを聞けただけで私はテンションが上がっていた
ひとり浮かれていると、彼は言葉を続けた
「だが、何より悲しいのは…」
そこまで言うと彼は私を抱きしめた
そして、私の耳元でこう言った
「…こんな嘘で俺が騙されるとロイに思われてたことだよい。」
…え？うそ…？ま、まさか、この短時間でバレた⁉
『う、そ…なんでっ⁉』
驚いて顔を上げると、そこには妖しく笑う彼の顔があった
「あんま俺をなめるんじゃねーよい、ロイ。」
『な、なんで嘘って分かったの⁉』
「まずお前が俺に別れようなんて言わねーよい。」
な…なんつー自信⁉いや、間違ってないけど！
『で、でも、それだけじゃ理由にならないよ！』
なんか負けた感じがして、ムキになって言うと
「はぁ…」
ため息をつかれた
『なっ⁉そんなため息つかないでよ！』
今だに彼の腕の中にいる私はジタバタしたが、急に強く抱きしめられ
「ばーか。好きな奴の嘘なんかすぐに分かるんだよい。」
『す、好きって…！///』
さらっと恥ずかしいこと言うな！///
「まぁ、あとは…あんな辛そうな顔して別れてなんて言うやつが別れたいなんて思ってねーよい。」
『え…？』
マルコ…
「これに懲りたら、嘘でも別れようなんて言うんじゃねーよい。いいな？」
『は、はい…』
まさかあの短時間でここまで見破られてるなんて…さすが長男
なんだか情けなくなって俯いていると、急に顔を上げられ
チュッ
『なっ⁉///』
「まぁ、お前が別れたいって言っても離してやんねーけどねぃ。」
そのまま鼻で笑ってどっかに行ってしまった
マルコにやってみた結果
やっぱ慣れないことはしちゃいけないね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴之宮(プロフ) - Re-08さん» いえ、こちらこそ後半にしか書いてなかったので、勘違いさせてしまいすみません…でも、読んでいただいてありがとうございます！ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: 725a7e0bfc (このIDを非表示/違反報告)
Re-08(プロフ) - 鈴之宮さん» あ…すみません！！よくみてなくて…本当にすみません！！ (2022年8月15日 10時) (レス) id: f85186e059 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - Re-08さん» 初コメありがとうございます！すごく有難いんですが…こちらのシリーズ作品もう完結しておりまして、リクエストは受け付けてないんです…本当に申し訳ありません！ (2022年8月15日 0時) (レス) id: 725a7e0bfc (このIDを非表示/違反報告)
Re-08(プロフ) - 初コメなのにリクエスト失礼します！！！サボくんとの甘々がみたいです！シチュエーションは何でも大丈夫です！時間があったらで大丈夫ですのでよろしくお願いします！ (2022年8月14日 22時) (レス) id: f85186e059 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - 時雨さん» こちらこそありがとうございました。そう言っていただけて良かったです。 (2018年5月16日 17時) (レス) id: 62228e04e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴之宮 | 作成日時：2017年10月5日 16時
