続き 3 ページ23
「大丈夫？ロイお姉ちゃん。」
私のことを忘れてしまった彼が私を心配してくれた
私は彼をぎゅーっと抱きしめた
『カク…嫌よ、こんなのっ…早くいつものカクに戻ってよっ…！』
「？僕は僕だよ？」
『っ…！』
私はハッとした
そうだ。今の彼は子供の頃の彼
いつものなんて言ったけど、ここにいるのはあの彼なのだ
何も知らない彼にとって、今が普通なのだ
こんなの困らせるだけじゃないか…
『っ…ごめんね、そうだよね…カクはカクだもんね…っ。』
私は小さな彼の肩に顔を埋めて泣いた
「…お姉ちゃん、泣かないで。」
彼が私の頭をその小さな手で撫でて言う
「お姉ちゃんが悲しいと僕も悲しくなる…」
『え…』
「なんでか分からないけど、お姉ちゃんの泣いてる顔を見ると胸が苦しいんだ。どうしてかな…？」
『っ…』
姿や記憶が変わっても、あの優しい彼は変わらない
『ごめんねっ…すぐに泣き止むからっ…』ニコッ
これ以上悲しませないように彼に笑ってみせると、彼は嬉しそうに笑った
その笑顔も変わらない彼だった
「ロイ、もう今日は遅い。そろそろカクを寝かしつけてやれ。」
『うん…カク、寝よっか。』
「うんっ！」
私は彼を連れて部屋へ行った
ベットに一緒に入ると、彼の小さな体が私にくっつく
それに応えるかのように彼の体を抱きしめる
しばらくすると、すーすーという寝息が聞こえた
このまま戻らなかったらどうしよう…
もう彼に会えなかったらどうしよう…
カク…
『…っ、カクっ…カクっ…』
私は彼を起こさないように静かに泣いた
そのうち私は泣き疲れて寝てしまった
誰かに目元を触られた感じがするけど分からない
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鈴之宮(プロフ) - 太陽さん» そう言っていただけて嬉しいです！ただ、もうこのシリーズは完結してるので、あるものだけですが、楽しんでいってください！ (1月11日 12時) (
レス) id: 725a7e0bfc (このIDを非表示/違反報告)
太陽(プロフ) - クザンが最高です！！クザン系もっとみたい！ (1月9日 17時) (レス) id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - 月茜(つきあかね)さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しましたので、また何かありましたらご報告お願い致します。 (2019年6月29日 17時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
月茜(つきあかね)(プロフ) - 途中ガープ中将がガース中佐になってました (2019年6月29日 12時) (レス) id: 130e356ea3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - 茶々丸さん» 初めまして。読んでいただきありがとうございます。リクエストも有難いです。かしこまりました。遅くなると思いますが、しっかり書かせていただきます。 (2018年12月15日 14時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴之宮 | 作成日時：2018年5月17日 0時
