・ ページ8
・
それからまたさらに数日。
幼馴染3人の集まる姿が一向に見られず、優斗の焦る気持ちは深まるばかりだった。
そんなある日。
瑞「…何でFと一緒なの?いつもAじゃん」
矢「なんかズレたって」
瑞「意味分かんないし」
体育の授業。
普段は学力の近いクラス同士で組まされる体育の授業だったが、この日は教師の出張や変則日課などが重なり、たまたまS組とF組の合同となったのだ。
幸か不幸か、クラス内でトップクラスの運動神経である瑞稀と橋本は、バレーボールたまたまペアを組まされることとなってしまった。
ヒヤヒヤと見守る矢花の横でバコンバコンとお構い無しにボールを打ち付けていく2人。
もはや地面が凹むんじゃないかというくらいの音が鳴っていたが、気まずいのか怒りが収まっていないのか、気にしていない様子だった。
瑞「…なんか言うことないわけ」
橋「は?なんで俺が」
瑞「意味分かんねぇことふっかけてきたのはそっちじゃん」
橋「瑞稀がAを雁字搦めにするのが悪いんだろ」
瑞「何、Aのことどうでもいいわけ」
橋「別にそうとは言ってなくね」
矢「ちょ、2人とも」
気付けばボールそっちのけで口喧嘩を始めた2人。
戸惑っている矢花を他所に、口をペラペラと動かしながら言葉は紡がれた。
橋「昔からそうだよね、瑞稀はいっつもAはAは、って」
瑞「そんなこと言ってねぇだろ」
橋「行動に出てんだよ。Aだって自由が欲しいはずなのにさ」
瑞「俺はただアイツが道踏み外さないように」
橋「そういうとこだよ、Aに煙たがられるの」
瑞「はぁ?」
橋「もう1回言わなくちゃ分かんない?頭いいくせに」
瑞「……テメェ調子乗んなよ」
我慢が出来なくなったのか、突然橋本の胸ぐらを掴んだ瑞稀。
手を出されれば橋本だって黙っていられるわけがなく、取っ組み合いの喧嘩が始まってしまった。
・
762人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
駆凪 - すごく面白いです!!まさかあの方が黒幕だとは思いませんでした! (2022年8月25日 8時) (レス) @page35 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 面白かったです!!!できればなんですかどこかで番外編楽しみにしております!笑 (2020年3月3日 15時) (レス) id: 356a2a4bcc (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - かいりさん» こちらこそ4ヶ月間ありがとうございました! (2020年3月1日 13時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - るさかあさん» こちらこそ毎日楽しく書かせて頂きました(^^)ありがとうございました! (2020年3月1日 13時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
かいり(プロフ) - 約4ヶ月間、素晴らしい作品もありがとうございました!!! (2020年3月1日 13時) (レス) id: a1a3817769 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まれぴゅま | 作成日時:2020年2月13日 17時