トラブル募集中。IV

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浮「那須が引きこもりに家出か…」

作「考えられない？」

浮「うん…、俺から見たら真面目で優しい奴だったから」









分かりやすく肩を落とした浮所の背中をトントンと叩く作間。

車に乗ると、猪狩はまだパソコンを弄っていた。









猪「どうだった？」

橋「まあいろいろ聞けたよ」

A「そっちはどう？」

猪「まぁ難航かな。かなりセキュリティかけられてる」

優「ガリさんが手こずるなんて珍しいね」

猪「何重もロックかかってんだよ。警戒MAXって感じだな」

瑞「出来るだけ急いでくれると助かる」









再び沈黙の走る車内。

時刻は午後8時に近付いていた。









猪「…いけたわ、」

浮「見せて！！」

猪「ちょ、危ねぇだろそんな焦んな！」









猪狩のパソコンを奪い取って見る浮所。

他のメンバーはその横や後ろからパソコンを覗いた。

位置情報が示したのは、龍慶や那須の家からはかけ離れた場所。

もはやそこに何があるのかすらピンと来なかった。









瑞「…使われてない廃工場だな」

優「さっすが瑞稀くん、検索早い！」

猪「嫌味かよ」

橋「ま、嶺亜達がいるかは分からないけど」

A「行ってみる価値はありそうね」

作「どうする？浮所」









作間は優しい笑顔を見せて浮所に問いかけた。

その笑顔に、浮所は満面の笑みで返す。









浮「行く！」









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