･ ページ20
･
「全員銃を置いて両手を上げてくれるかな」
本高春樹の言う通り、自分達の足元に拳銃を置き手を上げる3人。
3人に向けられた拳銃は、これまでくすねてきたものとは違って上質な光沢を放っていた。
「銃をこちらに」
その言葉に合わせ、足元にあった拳銃を本高春樹に向かって蹴り飛ばした。
シュル、と滑っていった3丁の拳銃は、見事本高春樹の足元で止まる。
「随分いい拳銃をお持ちのようだ」
橋「はは、そりゃアンタのとこの部下から取ってきたヤツだからね」
優「つーかそっちの方がよっぽど上質に見えるけど？」
A「キャボットダマスカスなんて久々に見ましたよ」
「はは、コレの良さが分かるなんて、さすがは財閥のご子息だ」
ウチの息子はこんなの目もくれないよ、と銃を見ながら呟く本高春樹。
キャボットダマスカスとは、日本円で数百万円する代物だ。
生徒会メンバーですら、何人かの家でコレクションしてある程度で握ったことはまだない。
「本望だろう？こんな素晴らしい物で死ぬことが出来たら」
優「死ぬ…って、」
「本来なら1人で済んだのに。道連れになりに来るなんてつくづく馬鹿なガキ共だ」
A「別に道連れになりに来たつもりはないけど？」
「結果的に全員死ぬんだから道連れも同じだろう。この場にはいない奴らも時期に死ぬ。少し先に行っておくだけだ」
橋「勝手なこと言ってんじゃねぇよ」
「こんな上物で死ねるんだ、幸せに思え」
本高春樹が引き金に手をかける。
せめてもの抵抗にと3人が1歩踏み出した時。
パァン、と部屋に銃声が響いた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 788人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うきなすしか勝たんるるる - 8のゆーぴーめちゃくちゃフェ〜レンザイっぽい・・・ (8月2日 17時) (
レス) @page25 id: 748fa13fe5 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - いつも楽しく読んでます！更新頑張ってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: 2fc616a0db (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - うさちゃんさん» 気になっちゃってください！！笑 (2020年1月31日 7時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
うさちゃん(プロフ) - うきなすに加え、嶺亜くんまで謎が、、続きが気になって気になってしょうがないです、、 (2020年1月30日 23時) (レス) id: cd5b1aecb9 (このIDを非表示/違反報告)
京川歌恋 - 分かりました。ありがとうございます！もし出させて頂けたらよろしくお願いします (2020年1月23日 22時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年12月28日 20時
