･ ページ32
･
大「あ、Aデートしてよ！俺め〜っちゃ頑張ったじゃん！」
A「それ覚えてたの？」
大「あったりまえでしょ！ね、お願い〜！」
A「…………3日で退院したら考えてあげる」
思わぬ返答だったのか、え、と固まる大光に、少し笑って病室を出たA。
こんな時まで素直じゃないAに、生徒会メンバーは呆れながらも笑った。
瑞「3日って…鬼かアイツ」
猪「しかもするって断言してねぇし」
橋「相変わらず素直じゃないんだから」
優「いやでも大光なら意地でも治すかもよ」
Aに続いて出て行った瑞稀達。
残された作間は、半放心状態の大光の顔の前でパチンと手を叩いた。
作「元気になったみたいでよかった」
大「ん、まぁな」
作「俺さ、もしかしたら大光死ぬかもとか思っちゃって」
大「は？俺が？んなわけねぇだろ」
作「だよね。ガリさんに怒られちゃった」
大「はっ、想像つくわぁ」
ついさっきまで生死をさまよっていたとは思えない笑顔を見せた大光。
作間もそれにつられて笑った。
作「また、舞見せてくれる？」
大「何急に。寒いんだけど」
作「何、寒いって」
大「俺らにそういう青春漫画みたいなの、似合わねぇから。あーさみさみさみ」
作「ちょっとは浸らせろよ…じゃあまた来るわ」
大「おう、ありがとな」
いつもと変わらぬ笑顔で手を振った大光。
作間がドアを開け、病室を出る直前、
大「何十回でも見せてやるよ。何年先でも」
作間は一瞬立ち止まって、小さく笑ってからドアを閉めた。
作「青春漫画はどっちだよ」
瑞「早くしろ作間、置いてくぞ」
猪「さすがにオールは眠いわ」
橋「うわ、てか学校じゃん！」
優「あーやっべ…サボる？」
A「そういえば近くにボルダリング出来る場所出来たみたいだけど」
作「…行こ！ボルダリング！」
青春漫画のように綺麗な世界ではなくても、作間にとっては今が十分、青春のようだ。
大光のような友達も、生徒会のような仲間も。
しかしその中で、苦悩を抱えているメンバーがいるなんて、この時には誰も知らなかったのだ＿＿＿＿＿＿＿＿
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まれぴゅま(プロフ) - るーさん» 3 4 6はそちらの作品を引用させて頂いてます！ (2020年4月26日 22時) (
レス) id: 17a30211a5 (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - コメント失礼します。このお話に出てくるトリックってナゾトキ姫は名探偵のやつですかね！？まさか好きな漫画のトリックがこのメンバーで繰り出されると思わなくってすごく嬉しかったです！他のトラブルもすごく面白くってワクワクしてました。これからも応援してます！ (2020年4月26日 16時) (レス) id: 88a8186e1a (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - aiさん» わ、嬉しい！！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます…！まれぴゅまさんの書くお話大好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: ceec3d79fd (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます~~~(^^)これからもよろしくお願いします！ (2019年12月2日 7時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年11月14日 22時
