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それからは簡単だった。
次の日の新聞の一面も、朝のニュースも、全て小鳥遊秀三が独占。
これまで勇人を恐れて何も言えなかった生徒達も、怯える必要がなくなったのか、どんどんマスコミに情報をリークした。
もちろんマスコミがそれを使わない手はなく、週刊誌には“小鳥遊秀三 息子の罪！！”というタイトルで記事が掲載された。
瑞「親の地位に胡座かいてるからこうなんだよ」
橋「ちょっと可哀想な気もするけどねぇ」
猪「思ってねぇ顔！怖！」
作「ま、自業自得だよ」
A「それで？虐めはどうなったの？」
優「あー、小鳥遊勇人なら休んでたよ」
勝利祝いとして、6人でディナーにでも行こうかと下校していた時。
校門で待っていた織山が、あっと顔を上げた。
猪「…んだよ」
A「蒼弥」
織「猪狩くん、A先輩、皆さん、ありがとうございました！」
6人の顔を見渡してから勢いよく頭を下げた織山。
周りの生徒達は何事だと見つめている。
織「僕、猪狩くんにあんなこと言ったけど、本音では助けて欲しかったんだと思います。でも、ダサい後輩って思われたくなくて、それで…僕、もっと強くなりたいって、」
猪「うっせぇよ」
校門で迎えに来ていた猪狩家の車の前に立ちながらそう言う。
え、と驚いた顔をした生徒会と、やはり怒られるかというように俯いた織山。
Aだけが、優しく微笑んでいた。
猪「俺らはただ小鳥遊がムカつくからやっただけ。自惚れてんじゃねぇ」
織「え…？」
猪「中等部と違ってコッチは好き勝手やれるからよ」
それだけ言って車に乗り込む猪狩。
他の5人も、それに続いて乗り込み、全員が乗った所でドアが閉まって窓が下がった。
そしてそこから顔を出した猪狩が織山に目を向ける。
猪「来年、好き勝手やろうぜ」
そう言うと車は発進した。
素直じゃないとクスクス笑う5人に、うるせぇと舌打ちした猪狩は、長い焦げ茶色の髪で目元を隠して小さく笑った。
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まれぴゅま(プロフ) - るーさん» 3 4 6はそちらの作品を引用させて頂いてます！ (2020年4月26日 22時) (
レス) id: 17a30211a5 (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - コメント失礼します。このお話に出てくるトリックってナゾトキ姫は名探偵のやつですかね！？まさか好きな漫画のトリックがこのメンバーで繰り出されると思わなくってすごく嬉しかったです！他のトラブルもすごく面白くってワクワクしてました。これからも応援してます！ (2020年4月26日 16時) (レス) id: 88a8186e1a (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - aiさん» わ、嬉しい！！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます…！まれぴゅまさんの書くお話大好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: ceec3d79fd (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます~~~(^^)これからもよろしくお願いします！ (2019年12月2日 7時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年11月14日 22時
