･ ページ7
･
「こんな馬鹿なことはやめて、直ちに佐藤龍我さんを解放しなさい！」
メガホン越しにヘリコプターに話す優斗父。
この人物こそ、優斗の父の優作だ。
警視総監直々のお出ましに、ヘリコプター班もヒュー、と口笛を鳴らす。
瑞「やっぱ来たな」
A「解放しろも何も、自分から拘束されに来たのにね？」
作「警視総監にしては…頼りなさそう…」
橋「ま、優斗の父親だしそんなもんだろ」
「佐藤家のお坊ちゃまを誘拐するとは、どんな馬鹿な輩だ！」
(((名門校の生徒会だよ)))
「それにしても、龍慶学園のセキュリティはかなり整っているはず。一体どうやって誘拐したんだ？」
(((自分から来たよ)))
「あぁ、腹が立つ。その面を見てみたいものだな」
(((目の前にいますよ、よーく知ってる顔が)))
「一体どんな血が通っていればこんな馬鹿なことが出来るんだ」
(((アンタと同じ血だよ！)))
広場で腹を立てながら文句をタラタラと言う優作。
その隣で顔を青白くする優斗と、面白そうに笑いを堪える猪狩。
優斗の持つ盗聴器から聞こえるその音声を聞いていたヘリ班も、ぷっ、と吹き出した。
橋「やっぱ面白ぇわ、親父さん」
A「しょうがないわよ。まさか自分の息子だなんて思うはずないじゃない」
瑞「一生のネタだなこりゃ」
作「…あ、そろそろ時間だよ」
龍「ほんとに身代金、払うかなぁ」
A「あのおじさんがそんなリスクのあることしないわよ。意地でも払わせるわ」
瑞「そもそも、Satoグループが1億なんてはした金を払わねぇわけないだろ」
そう。
今回生徒会が要求した身代金は1億円。
一般からすればかなりの大金だろうが、お小遣いが数千万が当たり前な彼らは当たり前のようにその額を要求した。
時間だよ、という作間の合図に合わせ、ヘリの扉をガラッと開ける。
強い風が入り込んで、一同の髪が乱れた。
そして、Aが長いロープを下に垂らす。
ハテナを浮かべる警察官達に、ヘリウムガスで声を変えた瑞稀は拡声器越しに衝撃的な言葉を発した。
瑞「身代金の入った鞄を、コレに吊るしてください」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まれぴゅま(プロフ) - なしゅめぐさん» そうです！作者がナゾトキ姫世代(？)なので！笑 私もこのお話が1番好きです(^^) (2019年11月12日 22時) (
レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
なしゅめぐ(プロフ) - File4のお話って、｢謎解き姫は名探偵｣にあるお話ですよね？(なんか、間違ってたらすいません！！)このお話、とても好きなお話なんで楽しく読ませて貰ってます！更新頑張ってください！ (2019年11月12日 22時) (レス) id: e489d21b17 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - 京川歌恋さん» 楽しみにしていてください(^^) (2019年11月10日 13時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
京川歌恋 - 返信ありがとうございます。うきなすの謎キャラ楽しみにしてます！ (2019年11月6日 21時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
京川歌恋 - 返信ありがとうございます！うきなす謎キャラ楽しみにしてます！ (2019年11月6日 21時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2019年10月16日 18時
