蛇系男子(日記)にロックオンされる ページ21
うおおお…
キラキラの笑顔でジニーちゃんが差し出したのは
禍々しいオーラを放つ黒い手帳だ。
「あのね!これ日記なんだけどただの日記じゃないの!」
見ててね!と鉛筆でササッとなにかを書いてそのページを私に見せた。
"リドル、前に言ってた人を紹介するわ!"
その下に文字が浮かぶ。
"本当かい?それは楽しみだ”
鉛筆と手帳を私に手渡す。
突っぱねたいがジニーちゃんの素晴らしい笑顔を見ると残念ながらそうもいかない。
まあ、少しだけならと観念して手帳に文字を書く。
”はじめまして、A・狩谷です"
そう書くとすぐに返事が来た。
"はじめまして、Ms.狩谷。僕はトム・リドルです。”
私はこの手帳に対する黒い感想を表に出さないように笑顔でジニーちゃんに返した。
「すごいね、魔法の日記だ」
でしょ!?とさらに顔を明るくさせる。ジニーちゃんは手帳に視線を落とし、一瞬目を瞬かせすぐに笑顔になって手帳から数ページちぎった。
「じっ、ジニー!?なにやって…」
ジニーちゃんはあろう事かそのページを私に渡した。
「リドルがね!日記の紙を何枚かAにあげてほしいって!」
なんてこった…やばい、ロックオンされちまった…
私は紙とジニーちゃんを交互に見る。
嬉しそうなジニーちゃんを前に断るのもキツい
まあ、ジニーちゃんには悪いが紙はあとからこっそり処分させてもらおう。
「ありがとう、ジニーもうそろそろつく頃だから制服に着替えようか」
私がそういうとジニーちゃんは元気よく返事をして手帳を鞄にしまい制服をとりだした。
私も紙をカバンにしまって制服をだす。
列車がホグワーツに着き私はジニーちゃんにまた後でねと言って別れた。
『…あんた、厄介なもん連れてきたわね』
猫の姿のセーレを抱っこしていると耳元で呆れたように言う。
「…私だってもらいたくなかったよ…」
2人してちいさくため息をつく。
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貴様、見ているな。(プロフ) - 続きがみたああああいいい!! (11月26日 19時) (レス) @page28 id: 57e2ed73b5 (このIDを非表示/違反報告)
狐海(プロフ) - 続きを…続きを…!!! (2023年3月23日 0時) (レス) id: ce22822f8d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - お願いです...続きを下さい (2023年3月8日 21時) (レス) @page28 id: c51e15e334 (このIDを非表示/違反報告)
ふが猫 - ネックレスのS.Sはまさか…。 (2023年1月27日 14時) (レス) @page9 id: c91663ae51 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 一気読みしてしまいました!そしてこれで終わりなのでしょうか?続きがあるのならば、読みたいです! (2022年8月16日 10時) (レス) @page28 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シキ | 作成日時:2018年8月8日 17時