女芸人の恋【川西賢志郎】2 (ページ6)

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▼ k.k ページ6

川「安心して、ちゃんと諦める
もともとくっつきたいとかは思ってなかってん
やから、安心してな」

み「…ごめん。ほんまは応援せなあかんのに」

みっちゃんは申し訳なさそうに俯いた

川「そんなんええんよ、相方のこと想ったら当然のことやと思うで」

み「…ありがとう」

みっちゃんはそう言うとタバコの火を消し、去っていった

当然のことやと思う

今更、Aが好きやなんて虫が良すぎる

俺は4年前に加奈と幸せになると決めたやん

大丈夫、こんなのいっときの感情や

俺はそう思い込んだ

・・・

川「ただいま」

加「おかえり～」

家に帰ると、俺に飛びついてくる加奈

ほら、可愛いやんけ

飛びついてくる加奈を可愛いと思えることにホッとする

加「なんか今日疲れてるね」

川「あ～…久しぶりに特番の収録は疲れるわ」

そう適当に答えて、もう寝るわ～と寝室に篭った

川「はぁ…なにしてんねん俺…」

そう呟きながら、なんとなく携帯をイジる

ｳﾞｳﾞｯ

ゆずる今日の写メ

ゆずるからそうLINEが入り、何枚か写真が送られてきた

そういえば今日収録終わり、同期達と写真撮ったんやった

俺は"ありがとう"と返信を返し、送られてきた写真を順に見返してみる

ｳﾞｳﾞｯ

川「ん？ゆずるからや」

ゆずるAのもいるやろ?
そんなLINEと一緒に数枚のAの写真が送られてきた

川「ふっなんやねんそれ(笑)」

鼻で笑いながら、送られてきたAの写真を見る

1枚目はAのナチュラルな写真
2枚目はAの激やば変顔
3枚目は少しふざけたAの写真

川「なんやねん、これ(笑)」

加奈には抱かない感情が込み上げてくる

俺はそんな感情に気づかないフリをして写真を見続ける

ゆずる可愛いやろ?笑

ゆずるからもう一度LINEが送られてくる

俺はその内容にどう返していいのかわからず、既読を付けたまま眠りについた