芸能人で、大阪人な彼【Masaki.Suda】

14-将暉side- ページ14

誤解の記事が出た
すぐにAには説明して誤解を解いた

でも世間はそうもいかないみたいで
今回は事務所から書面のみで否定をした

そのことが世間を賑わせてしまったみたいで
未だに俺は家に帰れてないし、Aにも会えていない

外に出れば
「本田翼さんとは順調ですか？」

「否定されていましたが、何故手を繋いでいたんですか？」

そのことばかり。

今すぐ大声で叫んでやりたい

付き合っている彼女はいますって…

Aにも事務所にも口止めされているけど…

「将暉〜、お前も大変だな〜」

「Aに会いてぇよ…」

「相当きてるね」

元気出せよと賢人に励まされたが
全然元気なんか出ない

それでも仕事では笑わなくちゃいけない

もうこんな生活終わらせたい

俺は決心した

『もしもし？将暉』

「あつみ？俺
あんな、やっぱりお前とのことを公表したい」

『将暉…』

「おまえにはまた迷惑かけると思う。
それでも俺はお前と一緒におりたい
もう離れ離れは耐えられへん

もし公表しておまえが傷つけられたら
俺がおまえを絶対守ったる

もしそれで仕事がなくなったってええ
それだけの俳優やったってことや
むしろ諦めつくわ！！

やから俺は公表したい」

『…わかった。公表しようか』
あつみの答えは意外な物だった

「ええの？」

『自信は全然ないで
けど、将暉の言葉聞いてたら自分が情けなくて、

将暉の周りにはたくさん綺麗な人がおって
あたしなんか比べ物にならへんし、
正直もう別れた方がええんかなとかいろいろ考えた

でも将暉もあたしと同じ気持ちなんだって
知ったらやっぱり嬉しくて、
将暉のとなりにやっぱりおりたい』

そう言ってくれたAを今すぐにも抱きしめたくなった

そして俺は事務所にも公表したいと伝え
渋る事務所を説得し

オールナイトニッポンで公表することを決めた

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