検索窓
今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:38,579 hit

81話 ページ43

Aside



私、敦君、谷崎さんは国木田さんの指令通り、賢治君の捜索へ赴いたのだが……


ナ「あんなにピリピリした探偵社は初めてね」


谷「ナオミ矢ッ張り社に戻るンだ」


ナ「嫌よ。ナオミも捜索を手伝うわ。こんな時に兄様と離れたくない」


ナオミちゃんが、付いていく!と言って聞かないため、ナオミちゃん含め四人で交差点を歩いているが……谷崎さんはナオミちゃんが心配だから、戻るべきだと言っているのだ


谷「危険すぎる!」


ナ「危険は社も同じよ。建物ごと消されるわ。ねぇ敦さんそうでしょ?」


二人の真横にいた敦君は、いきなり話を振られて戸惑いながらも、「それはまぁ…」と答えた


谷「敦君。君と違って妹には異能が無いンだ。足を引ッ張る」


真剣な顔でそう言う谷崎さんは、いつものオドオドした雰囲気とは別人。芥川襲撃の際もそうだが、彼は妹の事になると途端に威勢強くなる


ナオミちゃんは不満そうに声を荒げた


ナ「何よ兄様!ナオミの云う事は何でも聞くと云ったじゃない」


谷「き、昨日の夜のアレはお前が無理矢理……!」


谷崎さんは何かいけないことでも思い出したのか、顔を隠し、「…何でもありません」と小さく云った


……彼は妹の事になると途端に威勢強くなる。ただしそれは、妹からの態度と言葉以外に尽く


ナオミちゃんは勝ち誇った様にドヤ顔をかました


信号が青になり、谷崎さんは逃げるように前方へ進んだ。その後ろを敦君、私、ナオミちゃん…と続いていく


谷「と……兎に角!事務員は社に戻るンだ!」


ナ「あらあら。何なら昨日の懇願を思い出させてあ」


言葉の途中でナオミちゃんの声が消え、不思議に思い、振り返ると


谷「………ナオミ?」


折「__来たか」


音もなく姿を消したナオミちゃん


そう。この状況はエレベーターでの賢治君と全くもって同様。一瞬目を離した隙に、まるで其処にいなかったかのように消えてしまったのだ


谷「ナオミッ!?奴等の攻撃だ!莫迦な。何の気配も無かッたぞ!」


敦「敵が直ぐ近くに居るんだ……!谷崎さん危険です!」



敦君の声は届かず、谷崎さんは冷静さを失い、ナオミちゃんを探し回る



人混みを掻き分け、必死にナオミちゃんの名を叫ぶ。挙げ句、白衣を来た中年男性を突き飛ばしてしまった


「痛たた…」


敦「大丈夫ですか」


中年男性に近寄ると……


折「あ......」

82話→←80話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:文スト , トリップ ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クラスペディア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1  
作成日時:2019年4月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。