79話 ページ41
Aside
フィ「『金で買えないものがある』か。貧乏人の決め台詞だな」
アイツは社長の回答に気にくわなかったのだろう。顔をしかめている
フィ「だが、いくら君が強がっても″社員が皆消えてしまっては会社は成り立たない″
そうなってから意見を変えても遅いぞ」
モンゴメリちゃんのやつか
福「御忠告心に留めよう。帰し給え」
アイツは「また来る」と背を向けた。もう二度と来るな
アイツは此方を振り返り、宣言した
フィ「明日の朝刊にメッセージを載せる。よく見ておけ親友。俺は欲しいものは必ず手に入れる」
彼らが出ていこうとしたその時、アイツが私を呼び止めた
フィ「嗚呼それと、そこの黒髪の君。君も見送りしてくれるかな?」
急に私の事を呼びつけるせいで、私は社員達の視線を集めてしまった
折「クスッいいでしょう。ルツは探偵社を守ってね」
ル「!でも...」
折「いーから!あ、社長。もしかしたら、帰るの遅くなると国木田さんに言っておいて下さい」
福「?分かった」
そう言い、賢治君と共に彼らを社外まで連れて行った
エレベーターに乗り込むと、モンゴメリちゃんが賢治君の麦藁帽子を「素敵だ」と誉めた
すると、急に眠気がしてきた
眠気に耐え目を開くと、何故か隣にいたはずの賢治君がいなくなっていた
折「……チッ」
賢治君を捕まえたってわけね
モ「驚いた?これが私の異能力なの!」
モンゴメリちゃんは、かっと歯を見せてにたりと微笑むと、3〜4mほどの大きさの不気味な赤毛の人形が現れ、狭いエレベーターの室内は、広くて玩具の多い部屋へと変化した
……が、すぐに異能力を使い脱出してやった
組合の団員達が皆、目を見開き、驚愕を露にしていた。(´・∀・`)ヘッ
フィ「…予想外だが、オルコット君に作戦書を頼んでおいて良かったよ」
折「そりゃ、どうも」
アイツは「1万」と呟いて、私に腹パンを喰らわせてきた
折「っ!?ぅぐ…酷いじゃないですか...」
するとまたも、アイツは驚いていた
フィ「金は確かに払った筈…これで気絶するかと思ったのだが……仕方ないな」
私はため息を吐いた成金男を見たのを最後に、突然の首の痛みに襲われ、意識を閉ざした
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作者名:クラスペディア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時:2019年4月14日 22時