73話 ページ35
Aside
私が返答に困っていると...
ル「俺はAの異能生存体のルツだ。宜しくな」
ちょっ私の異能力分かっちゃうじゃん!
折「ところで二人はこのビルに何か用なの?」
目線と話を逸らす
宮「事件の調査中で、ここのビルの人達が爆弾を作ったのかを確かめに行くんです!」
折「へ、へぇ…そうなんだ」
……話についていけないためか、棒読みしか出来ない
ル「よし、A。俺らも彼らを手伝おうぜ」
折「えっ!?」
宮「それは良いですね!Aさんみたいに女性がいてくれれば、ギャングの皆さんも心を和めてくれるかもしれません!」
和むのかなー?
ル「それじゃあ行こうA」
敦「が、頑張ろうね……Aちゃん」
え、話勝手に進んでるんだけど...もー!
こうして私とルツは、調査中の敦君と賢治君と共に、ギャングのいるビルへ突入した
宮「皆さんが爆弾を造って車を高跳びさせたんですか?」
ド直球。何人もの不良を目の前にしても動じない賢治君って凄いね...まぁ、私も平気だけど
敦君なんかは賢治君と私の後ろでビクビクしているw
「くそ面白え。貴様ら警察か?よく見りゃ女と中坊もいるじゃねぇか」
鉄の棒をトントンと肩に軽く叩きつけながらこちらを見下している
ビクッ
鉄バット...ブルブル
あーヤバいかも...
ル「大丈夫か?無理しなくて良いぞ」
折「う、うん」
私は遂にプライドを捨て、ルツの腕を掴みながら下を向いて俯く。敦君に至っては、もう何も知りたくないのだろう。耳を塞ぎ踞っている
賢治君は良い意味でも悪い意味でも空気を読まないというか、純粋が悪い方向へ行き始めた
不良が腰に付けたチェーンを、牛を牽引する鎖と勘違いして感心しているほど
挙げ句には、惚ける不良の言葉を鵜呑みにして
宮「そうですか!それは失礼しました!」
などと言い出した
うん、流石賢治君
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作者名:クラスペディア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時:2019年4月14日 22時