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待ち合わせ場所といえば、ここ。というくらいの代表的な駅構内の場所。
まあ人が多い。
どの人だろうか、スマホを確認すると5番出口近くです。と来ていた。
5番…自分の立っている位置からちらっと顔を向けると少し離れたところに５と大きく見えた。
あーあそこか、
って
、
息を止めてしまった。
５番出口と書かれた看板のところに立っているのがチョン・ジョングクだったから。
なんて、ことだ…
思わず柱に身を隠す。
高校の同級生だ。
けど友達というわけではない。同じクラスになったこともなく、向こうは恐らく私を知らない。
視界に入ったことはあるかもしれないけど、私という存在を認識したことはないはず。
本当に何も接点がなかった。
みんな、学校一のイケメンだの騒いでいて、もちろん私も格好いいとは思っていた。
彼がマッチングアプリを？何かの罰ゲームか？
けど、彼がそんな非道なことをするイメージはまるでなかった。
どちらかというと、クールで、口数は少なく女子が寄っていってもほとんど相手にしないタイプだった。
クラスの中心！人気者！って感じでもなかったような…
それでも彼がマッチングアプリをしているなんて、信じられない。
それでも、５番出口には彼しか立っていなくてメッセージをいくら凝視しても５番で間違えはない。
そんなことなら、私が先に着いておけばよかった。と最早意味のない後悔をしていると、黒いダウン着てます！と付け加えられた。
黒いダウン着ている男性がどれだけいると思っているんだいっ？！と言いたいところだが、
なにせ５番出口に黒いダウンを、着ているのはチョン・ジョングクしない。
念には念をと、メッセージを遡り待ち合わせの駅を確認したが、もちろん合っている。
心を決めて5番出口に向かう。
「あの…」
「はい」
まんまるおめめってこういう瞳を宿してる人に言うんだよな…
「Ianさん…？」
「あーAさん！」
「そうです、」
私の知ってるチョン・ジョングクか？
彼は見かけた程度だがもっと、本当にクールな感じだった。勉強の実力は知らないが、運動も抜群にできて、人を寄せ付けないオーラのある人だった。
「行きましょうか」
「はい」
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作者名：nunu | 作成日時：2023年12月24日 23時
