クリスマスの過ごし方 (ページ3)

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じゃあ、どういうことやねん？！を抑える。なにせ、ジミンは寂しがり屋な子だ。

こういったことは丁寧に進めてあげないと。

「ジミナ、私たち来年から社会人だよ。いつまでもお互い都合のいい幼なじみはやってられないよ」

「お前は俺のことそんなふうに思ってたの？」

「ううん、ジミンがだよ。クリスマス寂しいから私と過ごそうって思っているんでしょ？
それって都合がいいじゃん」

あれ、なんか怒らせたっぽいな。

「俺はお前だから、一緒にいたいんだよ」

怒っているのとは違った。

胸をぎゅっと締め付けられてしまうような、なんだか、悲しそうで今にも泣いてしまうのではないかと思った。

「…俺だけのポジションだったこの関係を終わらせて、もっと、特別な存在にさせてほしい」

"A"

「…意味わからないよ」

ジミンの表情も、言葉も、
うまく理解できなかった。

「昨日、俺の知ってるAには見えなくて…すごく焦った。
もっと知らない部分が増えていくのが耐えられそうになかった」

「好きなの？わたしのこと」

「うん」と返事は聞こえずとも、代わりに頷いたのを頼りに

「そうは見えなかったな～でも、ありがとう」

小学生じゃあるまいし…なんで好きな相手にああいう態度になるんだか…

「わかったよ、今日のデートは断る」

「Aっ」

ジミンに抱きしめられて、その勢いのまま壁に頭をぶつけそうになったが、手を回されていてそのままベッドに転がった。

「私、優しい人が好きなの。これからは優しくしてくれる？」

「うん、ごめん」

ジミンが優しいことは、よく知ってる。

だって、転んだ人に声掛けて手を差し伸べてしまうくらい温かい性格なのだから。

けど、中学生頃からの素っ気なくなった態度と、からかうような言葉を浴びせられていたから、すぐには許せない。

私も似通ったかとをしたけど。

そんなものを思い出せなくなるくらいこれからは、優しくしてね。