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時間かかるから、持って行きますと言おうかと思われたけど、
周りの目があるからな…
気まず、何話そう。
係長って、何歳なんだろう？他の係長はみんな40前くらいだと思うんだけど、ミンユンギ係長は若く見える…
でもここで、何歳ですか？とはさすがに聞けるわけない。
「仕事慣れたか？」
「…はい、みなさん親切で、」
考えているうちに、係長から話振ってくれた…やばい。
「ここに入社できて、よかったです。業務納められましたか？」
「昨日まで暇だったのに、さっきメールきて、今急ぎでやらなくちゃいけない」
「わ…今日来るんですね…」
今日来て、今日中にといったことなのだろうか…？
それはひどすぎる…
「それで、この資料探して持ってきてくれるか？」
「え、っ、私でよければ」
まさか、係長に仕事を振られるとは思っていなくて、付箋を受け取りながら、変な返事になってしまった。
「コーヒーどうぞ」
「ありがとう。資料頼んだ」
「はい」
この資料には見覚えがあった。
だてに整理ばかりしていたのは無駄ではなかったんだな…
最終日に急ぎの業務は一刻も早く終わらせて欲しいから、
「あ、あった」
少し席を外していたうちに、オフィス内はだいぶ落ち着いた雰囲気になっていた。
みんな身の回りの掃除や整理を始めていた。
営業部の方に歩いたところに、ミン・ユンギ係長がパソコンに向き合っている姿が見えた。
「係長、」
「おっ、はやいな」
「お願いします」
「ありがとう」
「とんでもないです、失礼します」
「あ、」
「？」
「コーヒーめちゃうまい」
そう一言言うと、係長は資料を手に取っていた。
係長…すてき…
給湯室を片付けて、席に戻った頃には「ごめんね、もう帰って大丈夫だから ！」と言われ、
「いや、でも」と一応言っておこうも早く帰れと言わんばかりに「今年もお疲れ様でした！」と締められた。はや帰るしかなかった。
係長も早く帰れるといいな…
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作者名：nunu | 作成日時：2023年12月24日 23時
