クリスマスの過ごし方 (ページ13)

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12月25日

「アプリの人どうだった？」

「見りゃあわかるでしょ」

「まあこのあとデートってノリではないね」

最後のテストを受けるため、ちょっとした足掻き中だ。

「じゃあこのあと打ち上げする？」

「あー」

「A！」

「うわあ」

突然呼ばれ、肩に手を置かれたと思えば、

「ジョングク」

「あ、ごめん」

向かえに座っている友達が見えてなく声をかけたようだ。

「大丈夫だよ、どうしたの？」

「テスト終わった？」

「ううん、あと1科目」

「待っててもいい？」

「え、うん」

じゃ、あとでと言い足早に去っていくジョングク。

「ちょ、誰よ」

そこで、アプリでやりとりしていた人が高校の同級生だった。という話をした。

「わ、10分前やば」

最初の退出許可で出ていった友達は案の定待っておらず、最後までどうにか粘ったが意味があったかはわからない。

「A！」

「ごめんね、遅くなった」

「ううん！おつかれさま！」

「どうする？ご飯でもいく？」

「うん、行こう！」

あれから10日経ったが、2度ほど電話して、メッセージのやりとりをずっと続けていた。

最後の時間だったためか、クリスマスだからなのか、校舎内はがらんとしていた。