47 ページ47
「Aちょっといい？」
「……」
韓国でのショーケースを終え、3日開けてこれから、日本、アメリカへとショーケースを行う。
あと2時間ちょっとでオンニが迎えに来てくれる。
「ヌナの迎えまで2時間あるでしょ？」
「そうだった。知ってるんだもんね」
ジンオッパは私の部屋に来たことはたぶん1度きり。
引っ越してきてすぐ、Vライブを行って、それから何人かでご飯を食べたとき。
なのにも、関わらずあさっり鍵を開けてこちらが何をしていたかもわかっていたかのように
話しかけてきた。
このニュアンスからして、
一緒にご飯を食べようと言ったものではないことは容易に理解できる。
「話って？」
「こっち来てくれる？」
手招きをされ、こっちというのはオッパの宿舎のことだろう。
なんだろう。
何か見せながら話したいのだろうか。
段々と確実に…自分が緊張していることに気づく。
合鍵をもらっていたけど私が使ったのは、ユンギオッパがご飯を作ってくれて、食器を返しに行った数回。
メンバーの宿舎はテヒョンがさみしいと言いたくなるのがわかるくらい、物も多く、同じ部屋とは思えなかった。
「連れてきたよ」
まって…みんないるの？
てっきり、ジンオッパと1対1だと思い込んでいた。
リビングのソファや、床に各々腰掛けている。
状況からして、なにかの報告…または何かを責められるのか…
顔つきを見ればどっちにしても明るいニュースでないことは確か。
「急にごめんね、A」
少しぎこちなく、笑うホソクオッパにつられて、「…どうしたの？」と何とか声を出した。
動揺してはいけない。いつもの私の声だっただろうか。
「出国前なのに、申し訳ない。けど、今じゃないと機会を逃してしまいそうで…」
やはり、ナムジュンオッパも気まずそうに切り出す。
ここで、突然テヒョンに"みんなAのことで悩んでる"と言われたのを思い出した。
…あの時は追求しなかったし、特に気にしていなかったけど
思い返すと、どうしてみんな私のことで悩む必要があるのか…？
「Aは、これからもソロ活動やっていきたい？」
「……どういうこと？続けるかってこと？」
「いや。バンタンを抜けて、ひとりでやっていきたいかってこと」
たぶん、オブラートに包んで極力柔らかく話してくれたナムジュンオッパに
間髪入れずにはっきりと、ジンオッパは私に告げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nunu(プロフ) - ちゃこさん» いえいえ！こちらこそ全然更新できておりませんでしたので…嬉しいです！私もお気に入りのお話しです* (5月6日 15時) (
レス) id: f67a3b5bed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - お返事いただいてたことに気付かず…！遅くなりました😭🙏好きなエピソードはアメリカから帰ってきていっぱい食べて寝ちゃった主人公の話でしょうか🥹どのエピソードも好きです……！！ (5月3日 0時) (レス) id: 2c270db09e (このIDを非表示/違反報告)
nunu(プロフ) - ちゃこさん» 本当ですか！嬉しい限りです…お気に入りのエピソードあったりしますか？☺ (3月31日 12時) (レス) id: f67a3b5bed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 久々に1から読み直してしまいました🥹🩷 (3月27日 0時) (レス) @page50 id: 2c270db09e (このIDを非表示/違反報告)
nunu(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます＊頑張ります！ (1月26日 21時) (レス) id: f67a3b5bed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nunu | 作成日時：2023年12月4日 12時
