【十二大戦】蝙蝠が捜していた太陽 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:1,855 hit

＃０６同じ匂いページ7

紅守SIDE

ふん、成る程ね。譲る気は無さそう。
そっか…弟が大切みたいだもんね。

そういえば、バロン・スーと話した時確か……。

スーは私の集めた民衆の訴えによって、見事に犯罪者になり下がった。最高裁判長の癖にまともに裁きもしない人だった。

私は会ってみた。話してみた。双子の弾劾裁判の事を聞いた。

バロン・スー「弟は持病で来ませんでしただなんて、絶対嘘だよ。でも、弟を庇っていた感じだったね。」

その時の双子の片方って、もしかして目の前のこの人だったりするのかな。

そんな何でもないことを考えていると、彼は手に構えたノズルをこちらに向けて来た。

紅守『わぁ、ここで私を始末するつもりかしら。』

こちらも氷塊を思い切り地面に叩き割る。

跳ね返って彼の方に飛んだ獣石と、私の方に戻ってきた『仇結』。

"彼"もやっぱり、私の『仇結』の様にあっちの方が居心地良いって事かしら。

奪うことも、交渉でさえも失敗した。今回は潜んでさえいない。戦うしかない。

『仇結』を構え、腕を振るうタイミングを見計らいながら彼の氷冷放射器を次々避ける。

彼も失くしている。"戦争"で大切な人を。

その重石が、私に彼を攻撃することに多少の躊躇いを生ませる。

何で"戦争"でこんなにも失わなければいけないのだろう。

私はいつの間にか、怒りにまかせて『仇結』を投げていた。うわぁ…なんて馬鹿なんだろう。

方向は、最初に戦士が集まったビルだ。あそこはまだ、誰か居るのだろうか？

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
《作者ご挨拶》
また長くなってしまったと反省しております(汗)
でも楽しくて…！！！！
誰か上手な書き方を教えて下さい！！！

あと、長編になりそうですねw

そして、早速お気に入りにしてくださった方、面白いって押してくださった方、ありがとうございます！！！歓喜でだらし無く泣きそうになりました。

今後も頑張っていきます。変だな～と思ったところとかあったら、気軽に言ってください。よろしくお願いします。