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圭人にお礼を言うと、
「俺、ちゃんと出来てました？」と不安そうな顔で俺を見てくるから、つい笑ってしまう。
やる前は、自信満々そうに言っていたのに(笑)
「何で笑うんですか〜。俺的には大丈夫だったんですけど、光くんすっごい泣かせちゃったから心配なんですよ」
「ごめん､ごめん。大丈夫だったよ。光あれでも今日はマシな方だから」
そう言うとホッとした顔の圭人。
「また元気な姿の光くんに会いたいな」って言う圭人を見て、こいつに任せてよかったと思った。
「宏太ー、光が早く帰ろって言ってるー」
後ろから大ちゃんの声が聞こえてふりかえると、光が靴を履いてベッドから下りようとしていた。
「あ､ 待って。その前にお薬だけ飲もっか」
ポケットから蕁麻疹を抑える薬を出す。
「粒のお薬だから、すぐ飲めるよ」
「ん〜…いらない」
薬を差し出すと、受け取らずにムスッとした顔の光。
「そんなこと言わないの。ほら、あーんして」
見かねた大ちゃんが言っても、頑なに口を開けない。
「飲まないと帰れないよ。それか、もう一回注射する？」
“注射”という言葉にビクっと反応して、目を潤ませながら小さく口を開けた光｡
あ、言いすぎたな…
そう思っている間にも閉じそうな光の口。ハっとして急いで薬を入れ、圭人が持ってきてくれた水を飲ませた｡
「ごめんな、言いすぎたね」
ゴクゴクと水を飲んでいる光の頭を撫でる。
「ん…だいじょぶ…帰ろ？」
水を飲み終わると、そんなことは気にしておらず、帰ると立ち上がった光。
俺と大ちゃんの腕を引っ張って、今にも走り出しそうな勢いの光に苦笑する。
「お大事にー。後は俺やっときますから」
そんな俺らに手を振って見送ってくれる圭人。
「ごめん、ありがと。今日はマジ助かった」
光に腕を引っ張られながら、慌てて言う。
「今度お礼するからー」
という言葉を最後に診察室を出た。
圭人聞こえたかな(笑)
まあ、明日仕事の時にちゃんと言えばいっか。
家に帰ると、やっぱり疲れていたのか夕方までぐっすり眠った光。
起きた時にはすっかり発疹は消えていた。
ただ、消えた後もしばらく薬を飲ませないといけない。故にしばらく薬を飲ませるのに苦労したのは言うまでもない(笑)
あ、アレルギー検査の結果だけど、苺に強く反応していて、苺のアレルギーがあるってことが分かった。
本人は不満そうだったけど、これからは気をつけるって言ってくれた。
俺らも光が食べないように注意しないとね｡
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
