1ー2…しんさつ�� ページ2
リビングは、部屋から短い廊下を歩いてすぐの所にある。
少し足取りのおぼつかない大ちゃんを椅子に座らせる。
「朝ごはん食べられる？無理ならお粥作るけど」
「大丈夫！食べる」
と平静を装っていつものように食べ始めるが、やはり微熱のせいか、次第に箸が進まなくなる｡
「無理に食べなくていいよ」
「ん…もういい」
そう言って席を立ち、近くのソファに横になった。
近くに行こうと席を立ったとき、リビングの扉が開いた。
「おはよー」と眠そうな声を出しながらもう一人の同居人である光が入ってきた。
「おはよ」と返し、ソファに目を向ける。
光もつられて目を向けると、「あれ、具合悪いの？」と聞き、心配そうに近寄っていく。
「こりゃ、診察しておかないとな」
と、寝息をたてている大ちゃんの頭を優しく撫でた。
「そうだな、嫌がるだろうけど笑」
ソファに置いてあった毛布を体に掛ける。
「後で診察するから」
「おっけー、手伝う」
2人で朝食をすませ、光がキッチンで洗い物をしている間に診察道具を自室に取りに行った。
リビングに戻ると、大ちゃんは体を起こして目をこすっていた。
「起きたの？具合どう？」
「大丈夫...ちょっとしんどいだけ」
「そっかぁ…心配だからさ、ちょっと診察しよっか」
「えっ……いい…」
優しく言ったが、本人は左右に首を振り、拒否されてしまった笑
そう、この子は診察やら病院が大の苦手。
こういう時は優しく、優しく話を進める。
そこに洗い物を終えた光が近づいて来た。
「いいことないでしょ？俺だって心配だし」
「ん……でも…んっんっ…ん…」
“しんどい。助けてほしい。でも嫌なことはやりたくない”そんな葛藤から、じわじわと目に涙が溢れ、泣き出してしまった。
「大丈夫、大丈夫」
「頑張ったら、しんどいの治るからね」
そんな大ちゃんを抱きしめながら、何とか宥め、でも必要なんだということを伝える。
「よし、じゃあ、ささっと終らせようね」
少し落ち着いてきた大ちゃんをソファ寝かす。
「んっ…や…だっこ」
「終わったらしてあげる」
「頑張ったら抱っこだって。ちょっとだけ我慢ね」
光は俺の首から離れない手をやんわり解き、握って抑えた。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
