83 ページ36
.
今日も生放送のための練習をして、残すところはあとリハーサルと本番のみ。
…だけど、今日は私にとって、いやみんなにとっても、忘れられない日になるかもしれない。
みんなとの日常が崩れるかもしれないと思うと、すごく怖くて寂しくて、
いつも以上にみんなといっぱい話して関わった。
普段は適当にあしらうソノのスキンシップも今日はたくさん応えたし、
ジェファニヒョンが1人で歌ってたらハモってみたり、
ウジンが格闘技はじめたら進んで相手になってあげたり、
ソンウニヒョンにはすれ違うたびに小さいねって言ってあげた。
ジソン「ジュニョガ、今日すごいかまってちゃんだね。笑」
周りのことよくみてるジソニヒョンには、私の様子が違うのにちょっと気づかれたみたいだけど、
このいつも通りの日常が、嬉しくて、苦しくて、なんだか泣きそうになった。
.
練習が終わったあとの自由時間に、ソンウヒョンにも手伝ってもらって、みんなに集まってもらう。
生放送を目前にしてカメラも撤去されつつあるから、空き部屋を見つけるのは簡単だった。
その部屋に向かう途中、
ソンウ「やー、泣くんじゃないぞ。」
よっぽど泣きそうな顔をしてたのか、ソンウヒョンに話しかけられる。
「…わかんない、もしかしたら泣いちゃうかも。」
ソンウ「…そしたら、オッパがあとで抱きしめてやるから。」
だから、しっかり自分の言いたいことを伝えてこい。
そう私に言い残して、ヒョンは先に部屋に入って行った。
.
部屋に入ると、20人の視線が私にささる。
今はその視線がものすごく痛い。
痛くて痛くて、思わず逃げ出したくなるけど、そんなことできるはずがない。
「休みたいはずなのに、呼び出しちゃってごめんなさい。」
私が話し始めると、より一層その痛さが増す。
「今日は、みんなに謝まらなきゃいけないことがあって、集まってもらいました。」
「あの…、実は…、」
…あぁ、だめだ。
視界がぼやけていくのを感じる。
その時、1番後ろにいたソンウヒョンと目があって、
まるで、大丈夫だよって言ってるかのように、私の目を見て頷いた。
「実は、女…、なんです。今まで、騙しててごめんなさい…。」
私の掠れた声が部屋に響く。
それと同時に、静寂が私たちを包み込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なむなむ - あー、ソンウかっこいい…実際には私がヌナやからほんとに弟たちの話を読んでるみたいで泣けてくる…続き、待ってます！応援してます！！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 1e039e84ca (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - まだ待ってますよ！！！ずっと応援しています (2019年5月18日 21時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - ソンウかっこよすぎです！！！！更新頑張ってください！ (2019年4月26日 20時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - ジソンオッパ最高です。こんな彼氏が欲しいなぁー。←私には無理だな (2019年2月26日 15時) (レス) id: 09354f20f0 (このIDを非表示/違反報告)
ラミソ(プロフ) - うにさん» コメントありがとうございます！ここぞという時のジソン氏、、、感動ですね、、、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月3日 21時) (レス) id: 602c6e5297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラミソ | 作成日時：2018年4月30日 23時
