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ソンウヒョンに手を引かれて着いた先は、
ソンウ「ここだよね？」
「…うん。」
いつも私が1人になりたい時に行くところ。
そう言えば、ここの初めての先客はソンウヒョンだったなぁ…。
影になってるとこのベンチに、2人で腰をかける。
座ると、右の手に感じてた温もりがなくなって、なんだか急に寂しくなった。
ソンウ「なに、まだ繋いでたかった？笑」
そう言ってもう一度、私に手を向けてひらひらしてくるソンウヒョン。
ニヤニヤしながらそうやって聞いてくるから、
「いや、別に…。」
ソンウ「ふーん、そ？」
図星だなんて気付かれたくなくて、強がってそう言う。
…我ながらかわいくないなぁ。
ヒョンはつまんなそうに口を突き出しながら、静かに出してる手をポッケにしまった。
それからしばらく沈黙が続いて、でもそれが居心地の悪いものでは決してなくて、
思わず口を開いていた。
「…社長にね、辞退しろって言われたの。」
ソンウ「えっ…。」
ヒョンは私の言葉に少し驚いた表情を見せて、また素の顔に戻った。
「辞めれば、事務所からのデビューは確約するって言われて…。」
ソンウ「…うん。」
「でもね、それはやだって言ったの。」
ソンウ「どうして？」
「だって…。」
ソンウ「…だって？」
「デビューするなら絶対にみんなとがいいから。」
そう言うと、すっごく優しい目を向けられて、
そうだよな、俺もだよ、なんて言いながら頭を撫でられて、思わず泣きそうになる。
「だけど…、社長はそれを許さなかった。」
ソンウ「…なに、言われたの？」
ふぅ、と1回息を吐いて、また口を開く。
「もしデビューメンバーに入れなかったら、事務所が騙されていた程で、私が女だって記事を出すって。」
やっぱり自分でその事実を口に出すのは辛くて、少し声が震えてしまう。
ヒョンは、眉間にしわを寄せて、信じられないって呟いた。
「それでも大丈夫ですって、言ったんだけどね。」
ソンウ「…うん。」
「…デビューできる保証なんて1ミリもないし、世間に知られて夢が叶わなくなるのもいやだ。」
でも、それよりも…。」
段々と自分の視界がぼやけていく。
「そんな形でみんなに知られるのが、1番怖いの…。」
私の左目から一粒、涙が零れ落ちた。
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なむなむ - あー、ソンウかっこいい…実際には私がヌナやからほんとに弟たちの話を読んでるみたいで泣けてくる…続き、待ってます！応援してます！！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 1e039e84ca (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - まだ待ってますよ！！！ずっと応援しています (2019年5月18日 21時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - ソンウかっこよすぎです！！！！更新頑張ってください！ (2019年4月26日 20時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - ジソンオッパ最高です。こんな彼氏が欲しいなぁー。←私には無理だな (2019年2月26日 15時) (レス) id: 09354f20f0 (このIDを非表示/違反報告)
ラミソ(プロフ) - うにさん» コメントありがとうございます！ここぞという時のジソン氏、、、感動ですね、、、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月3日 21時) (レス) id: 602c6e5297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラミソ | 作成日時：2018年4月30日 23時
