51 ページ4
.
なんの変哲もない真っ白の封筒。
なんだこれ、告白かよ、なんて。笑
そんな呑気なことを考えながら、しゃがんでその封筒を確認する。
……。
中の紙に並んだ文字に、思わず息を飲んだ。
『女の声で1位なんて、卑怯だな。』
それと同時に身体の震えが止まらなくなる。
どうしよう、怖い…。
私の様子がおかしいのに気づいたのか、
ジフン「ヒョン、どうかした？」
そう言ってジフンが覗き込んでくる。
慌てて手に持ってた封筒と紙をロッカーの中に押し込んで、
「あぁ、なんでもないよ。ちょっと考え事。笑」
震えを隠すように両手を握り合わせて、無理矢理笑顔を作ってみたけど、
よほど変な顔だったのか、顔をしかめるジフン。
ジフン「…ほんとに？」
「うん、ほんとに。」
ジフン「僕に隠し事とか絶対できないからね？」
そうだった、この人めちゃくちゃ人の心読めるんだった。
だけど、こんな私のことで心配はかけたくないから、
「本当に大丈夫だから、でもありがとね。」
そう言うと、いきなり私の耳元に顔を近づけて、
ジフン「Aは僕が守るよ、なんてね。笑」
そう囁くからおもわずジフンの顔を見る。
いたずらっ子みたいに笑った顔が、びっくりするほど綺麗で、
「…いきなり何。笑」
なんて返したけど、少しだけときめいてしまったのは私だけの秘密。
ジフン「でも、なんかあったらちゃんと言ってね。」
そう言いながらロッカーの中を、ほいほいっ、て指差すジフン。
指のさす先には白い封筒があって、
…本当にジフンには隠し事できないな。
年下のくせに、めちゃくちゃ人の心に敏感なんだもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なむなむ - あー、ソンウかっこいい…実際には私がヌナやからほんとに弟たちの話を読んでるみたいで泣けてくる…続き、待ってます！応援してます！！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 1e039e84ca (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - まだ待ってますよ！！！ずっと応援しています (2019年5月18日 21時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
Mercury - ソンウかっこよすぎです！！！！更新頑張ってください！ (2019年4月26日 20時) (レス) id: ed949b2bae (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - ジソンオッパ最高です。こんな彼氏が欲しいなぁー。←私には無理だな (2019年2月26日 15時) (レス) id: 09354f20f0 (このIDを非表示/違反報告)
ラミソ(プロフ) - うにさん» コメントありがとうございます！ここぞという時のジソン氏、、、感動ですね、、、これからもよろしくお願いします！ (2019年2月3日 21時) (レス) id: 602c6e5297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラミソ | 作成日時：2018年4月30日 23時
