Top Of Artists

13 ページ13

.








『終了まであと5分です。』









というスタッフの声が響いて最後の確認に入る。


Aの想い、ジュニョンの想いがみんなの心に響くといいな…。








.









時間になって他のクラスの練習生もスタジオに帰ってきて、発表が始まる。


次々とクオリティの高いパフォーマンスが行われて、


ウジンのなんて思わず見惚れてしまうくらいカッコよかった、なんて本人には言えないけど。








.









『次、TOAエンターテイメント、ユンジュニョン練習生。』


「はい。」









前の発表だったヒョンソプからマイクをもらって、ステージに立つ。


ゆっくり、目を閉じてふーっと息を吐く。





すると流れ始めた音楽に合わせて思いっきり身体を動かす。


ダンスが終わったらマイクを持って、自分の想いを吐き出す。









今夜の主人公は誰か 知ってるか




ここにいるみんなだ 手にマイクを持って




叫ぼう 僕が主人公だと I'm hero




センターじゃなくても そこで輝く




魅力がたくさんあるじゃないか だから大丈夫




僕はただ一緒に花道だけを歩いて行きたい 本当に









パフォーマンスを終えて、拍手とみんなの叫ぶ声が聞こえてくる。


ゆっくり目を開けると目の前にジョンヒョニヒョンが座ってて、よくやった、って口パクで言ってくれた。


それを見て自然と笑顔がこぼれる。


周りを見ると少し涙ぐんでる人もいて、みんなの心に響いたのかな、と思って少し安心した。





席に戻るとヒョンソプが興奮しながら話しかけてきて、









ヒョンソプ「ヒョンってラップもできるんだね、感動しちゃった。」


「習ったことあるんだけどひさびさにやったから緊張したよ。笑」









可愛い弟に、感動した、って言われてヌナ幸せです…。笑

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す