【松風天馬】君に【イナGO】２ ページ7
「君、サッカー上手だね！」
「え、いやそんなこと…」
「そんなことあるっ！」
いつも絵に書いてる子に、ぐいっと迫られ1歩下がり苦笑いしてしまった。すると、今度は絵に書いてる子が一緒にいる目つきの悪い、1番背の高い子に服を掴まれ2歩、3歩さがった。
「ほら、そんなに迫るな。相手も驚く」
「あっ、そっか！ごめんね！俺、松風天馬！雷門中1年、サッカー部に入ってるんだ！」
絵に書いてる子……松風くんが自己紹介すると一緒にいる子の紹介も始めた。それが微笑ましくて、つい「ふふ」と笑ってしまった。私も手を差し出して軽く自己紹介をした。松風くんは、私が2年生だとは思わなかったんだろう。急に敬語になった。
「ふふ、やっぱ面白いね松風くんは」
「やっぱ…？」
「いつも見てたんだ、君のこと。美術部の部室から。面白そうだなぁとは思ったけど……ほんとに面白い子だね！」
「いつも見て…」
「あっ！あ、いやその………ごめんね！もう帰らなきゃっ！じゃ！」
つい、いつも見てるとか言ってしまった………。恥ずかしくて逃げ出してしまった。
翌日は、日直のため早く家を出た。「ふわぁあ」と欠伸をしていると後から名前を呼ばれた。振り返るとそこには、松風くんがいた。私の隣に立ち「おはようございます！」と元気なキラキラした笑顔で挨拶をしてくれた。
「センパイ早いですね！日直ですか？」
「あ、すごいよく分かったね。日直だよ。松風くんは朝練？」
「今日は朝練ないんです…。俺も日直なんですよ！」
「朝練がない…」ところが、あからさまに元気なくしていたがすぐまたいつもの笑顔になった。
「そうだ！沙田センパイはサッカー部入らないんですか？」
「………うん。入らないよ」
「えっ…？！あんなに、サッカー上手なのに……選手じゃなくてもマネージャーとか……」
「…ダメなんだよね…私もサッカー部入りたいのは山々なんだけどね……ごめんね！」
出来るだけの笑顔で伝える。だけど、松風くんはさっきと笑顔とは真逆の悲しそうな表情で、とても見ていられなかった。「そんなことよりさ、早く行こ！」とありったけの笑顔で松風くんの背中を押しながら学校へと向かった。
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打楽器屋(プロフ) - 光華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ (2020年9月15日 8時) (
レス) id: e2be3355c2 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 土方さん格好いい！！！ (2020年9月13日 19時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
打楽器屋(プロフ) - 香織さん» こちらこそリクありがとうございました(*´ω`*)これからも続けて頑張ります！ (2016年6月20日 22時) (レス) id: 87848b158f (このIDを非表示/違反報告)
香織 - やばい！可愛いよウァレリアヌス..罪だね←ありがとうございました！ (2016年6月20日 19時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ありがとうございます！ (2016年6月18日 1時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：打楽器屋 | 作成日時：2016年6月16日 0時
