【吹雪士郎】意識する瞬間【イナイレ】２ ページ13
「どうしてここに来たの？僕に用かな？」
「あ！そうだ！ボール！ボールがね1個足りなくて、ちょっと探してたの」
「そうだったんだ…勝手に持ち出してごめんね？そろそろ切り上げる所だったんだよ」
「ううん。大丈夫！そうだったんだ！じゃあ、一緒に宿舎戻ろっか！」
懐中電灯で道を照らしながら帰路につく。その間雑談ばかりしていた。そんな中彼は切り出した。
「ねぇ、Aちゃんって好きな人とかいないの？」
「え？」
宿舎が見えだした辺りで、突然切り出された話題に少し戸惑った。吹雪くんが、こんな話をするとは思わなかったからだ。少し間を開けて「いないかな〜」と答えた。その答えに「ふぅーんそっか」と少しほっとした様な声で返された。
「逆に吹雪くんはどうなの？好きな子とか！」
「え…？！ぼ、ボクは……」
「誰々？！」
しばらく彼は考え込みその足を止めた。私もつられて足を止める。ずっと下を向いている彼に首を傾げる。(え……なんかやらかしちゃったかな……？好きな人が居ないとか…？それとも…もうこの世にはいない…みたいな……？！)ぐるぐると思考が悪い方向に向かっていて、考えれば考えるほど申し訳なくなってきた。
「吹雪くん…あの「……なんだ」……え？」
「だから、その……。君なんだよね…僕の好きな人」
少し顔を赤らめ、真剣な表情で私を見つめてくる。最初こそあまり理解できなかったが、その事を理解してくると、足に力が入らなくなり座り込んでしまった。(私？……え？私？！？！)耳の端まで顔が熱くなっているのが自分でもわかった。それが恥ずかしくて、両手で顔を塞ぐ。
「え？！Aちゃん？！大丈夫？」
私が急に座り込むもんだから吹雪くんもびっくりして近づいできてくれた。それでも「大丈夫、大丈夫…。びっくりしすぎて足に力が入らなくなっただけ」と答え続けた。それでも顔はまだ熱く、そんな顔を見せるわけにもいかなかったので、ひたすら顔を塞ぐ。そんな私の両手に吹雪くんの両手が重なる。
「……返事は次の試合が終わってからでいいよ」
「う……うん。わかった……」
「さ、帰ろ？そろそろみんなが本気で心配しちゃうよ？」
指と指の隙間から見えた彼の笑顔は、いつも見るよりも魅力的でさらに胸が高鳴った。
吹雪くんに腕をひかれながら歩く。
「(こんなの……卑怯だ……。これからどう接しればいいか分からないっ…！)」
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打楽器屋(プロフ) - 光華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ (2020年9月15日 8時) (
レス) id: e2be3355c2 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 土方さん格好いい！！！ (2020年9月13日 19時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
打楽器屋(プロフ) - 香織さん» こちらこそリクありがとうございました(*´ω`*)これからも続けて頑張ります！ (2016年6月20日 22時) (レス) id: 87848b158f (このIDを非表示/違反報告)
香織 - やばい！可愛いよウァレリアヌス..罪だね←ありがとうございました！ (2016年6月20日 19時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ありがとうございます！ (2016年6月18日 1時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：打楽器屋 | 作成日時：2016年6月16日 0時
