・ ページ36
｢ソルテクノロジー社への抜け穴バンク…？｣
｢あぁ、そう書いてある｣
『出任せだよ、そんなのぉ！』
「そうだそうだー！私が知らないんだぞー！」
｢いや、どうやらハッカーの腕は一流だ｣
AとAiが悔しそうに、ぐぬぬと手を握れば草薙が、本物らしいと二人に説明する。草薙の腕を知っている二人は余計に押し黙るしかなくて、頬を膨らませた。
｢ゴーストガールに返信してくれ、そのデュエルを受けると｣
｢あぁ、わかった｣
『え、えーっ！！』
遊作が何かを考え込んだ後、受けることを承諾。AとAiは更に驚きの声をあげ、余計に悔しさを増した。ソルテクノロジーからの盗みなら私の方が、彼に役に立てるはずだったのに。あのぼいんぼいんめ、とAが自分の胸を見て顔を顰める。こんな風に翔一さんが認める腕、それならもしかして、ゴーストガールの顔が広い？ソルテクノロジーの仕事を引き受けている人物か？Aが思想に深けっていると、遊作が彼女の頭を撫でて自分の方へと視線を移させた。
｢行ってくる｣
｢……必ず勝つこと、いい？私の名誉のためにも！！そんな抜け穴なんか無いって証明…。いや！私がもっと凄いことをするためにもその情報、かっさらってきてよね！｣
｢任せろ、それにAはゴーストガールにも劣ってないだろ｣
彼の言葉に、目を丸めるとAは笑顔で返事をした。どうやら彼なりの慰めだったようで、Aiが騒ぐのと草薙の静止の声を聞かずに遊作はいつもの部屋へと足を踏み入れる。
｢もし罠だったら、今度こそ遊作に手間はかけさせない。私の方が一流だって思い知らせてやる、だから…｣
｢……Aがそこまで言うなら、俺も手伝うしかないか｣
｢任せたぞ、A｣
彼がいなくなった部屋でAは気合を入れて、キーボードパネルに手を伸ばした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊鏡花＊(プロフ) - とっても面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしてマース((o(｡>ω<｡)o)) (2018年1月27日 6時) (
レス) id: 9c1718446a (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - ヨシュアさん» 再度コメントありがとうございます。実はリアルファイト、VRAINSでもやってほしい！という私自身の希望でして…。夢主は決闘で決着！という決闘者観念より、助ける為の手段は問わない！を選択する子だろうなっていう小ネタでした！にやっとして頂けたなら嬉しいです！ (2017年9月27日 23時) (レス) id: 2c7774ba2e (このIDを非表示/違反報告)
ヨシュア(プロフ) - 遊戯王恒例（？）のリアルファイト…！VRAINSではまだありませんが、デュエル（物理）に思わずにやっとしました(笑) (2017年9月27日 21時) (レス) id: 79e3295e29 (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 衣深汰さん» わ〜！コメントありがとうございます。遊作くんと夢主ちゃんの関係は互いの心の拠り所であればいいなぁ…という思いで書かせて頂いてます。夢主ちゃんとみんなの絡みが癒しになっていれば幸いです！！これからも小説共々よろしくお願いします。 (2017年9月24日 18時) (レス) id: 012664095e (このIDを非表示/違反報告)
衣深汰(プロフ) - コメント失礼します！遊作くんと夢主ちゃんの関係がとても良いです…！そこに草薙さんとイグニスも入って癒しが…！言葉が足らなずすみません…！更新頑張ってください！ (2017年9月24日 2時) (レス) id: 51088f03f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年9月17日 16時
