検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:27,293 hit

終焉へのカウントダウン ページ35

廻る 廻る 廻る

運命が軋んだ音を立てて廻り出す。


踊る 踊る 踊る

何も知らず、手のひらの上で華麗に大胆に。足は止まらず、朽ちても尚踊り続ける。


無垢なる少女は運命の中。動き出すのは、世界の破滅か、将又少女の夢か。

とある御伽噺が指し示す、


『其、ハノイの塔の完了とともに、世界は終焉を迎える』



閑話休題



「っ…!」

背に電流が走るような感覚にAは、ぐっと息を呑む。生徒会室、突如襲われた妙な感覚にAは、ため息をついた。Aiが言うに、それはどうやらリンクセンスというものらしい。ネットワークの気配を感じる力、まぁ言うなれば電脳系の勘。そのリンクセンスを最近ガンガン感じる。それはもう、誤作動か?ってくらいに。この能力はAだけじゃなく、遊作も所持し、尚且つAIでもあるAiも感じ取ることが出来る。Aは生徒会室でカバンを持って立ち上がった。

「会長お帰りですか?」

「えぇ、今日は少し体調が優れないの。お暇させていただくわ」

「了解しました、お気をつけて。顧問の先生には私から言っておきますね」

ありがとう、礼を言って生徒会室を出た途端、彼女はその場を駆け抜ける。廊下、下駄箱、入口。早足気味に急ぐA。あぁ、最近はなんだかもの凄く嫌な予感がする。

いつもの街並みを抜けて、人通りの多い道路へと足を進めれば、彼女は顔面からなにかにぶつかった。

「んぶっ!」

「あ、すみませ…ってAか」

「痛たた…ちょ、何でこんなとこで立ち止まってんの遊作!」

「悪い」

ぶつかった何かを確認し、Aはそれを叱る。ぶつかった相手はよく知った顔の彼。遊作だった。赤くなった鼻をさすり、ぷんぷんと怒るA。人混みの中で立ち止まっていたらまた怪我をする。空いた片方の手で彼の手を引き、彼女は再度歩き出した。遊作はそれ以降、何かを口にすることは無く、考え事をしたままの彼女の手を握りしめる。

「……A」

「わかってる、ここ最近は何か……」

「あぁ、きっとリボルバーが動き出したんだ」

歩き出したネオン街。これから、恐ろしいことが起ころうとしている。

君は小悪魔→←語り手の遺書



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:遊戯王 , 遊戯王VRAINS , 藤木遊作   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

遊真 - これから主人公がどうなっていくのかが凄く気になります!これからも頑張ってください! (2019年8月14日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - しゅりんぷさんの作品、早く読みたいです! (2019年8月6日 23時) (レス) id: cfdd277789 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 初めから読んだので、続きが凄く気になります! (2019年5月24日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 白哉さん» コメントありがとうございます。ソウルバーナーいいですよね。いつか二人も出せるようにしたいなとは思っております。それまでどうかこの小説とお付き合い願えたら嬉しいです。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: a80e55b6ef (このIDを非表示/違反報告)
白哉 - できたら穂村尊とフレイム(ソウルバーナー)を出してほしいです。 (2019年1月20日 17時) (レス) id: 8418d83dca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゅりんぷ | 作成日時:2017年12月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。