魔術師のいない車 ページ20
サイバースウィザードの貫通効果のおかげで、何とかハノイの騎士を破ったロンリーブレイヴ。ワンキル、だったなぁ。Aが身を乗り出してモニターを見つめる横、遊作も同じように画面に食いついていた。
｢あのサイバースウィザードは遊作のデッキから盗まれたってことか？｣
『ロンリーブレイヴってやつさ。アナザー事件の首謀者なんじゃねえか？』
｢だったら何故ハノイの騎士とデュエルする必要がある？｣
｢Play makarを誘き出すためにさ！｣
淡々と話を進める草薙とAi。サイバースウィザードが盗まれた、それは本当に？Aは画面越しのサイバースウィザードを目視した。画面越しだから、確信は持てないが、サイバースウィザードが無理やり動かされてるようには見えない。サイバースウィザード本人も仕方なくみないなオーラを出しながらだが、彼の意思通りに動いている。まるで、サイバースウィザード自体がデッキから追い出されたような…。
｢草薙さん｣
｢任せろ｣
遊作のその一言でロンリーブレイヴ、改名後はブレイヴマックスだったか。彼の素性を調べるために草薙はキーボードに手を伸ばす。Aも手伝おうか？と彼に問いかけたが、こんな調べ草薙にとっては朝飯前。すぐに情報を引き出し、現実世界のブレイヴマックスの姿を解いた。情報の中、写真に映る男子高校生。その姿に遊作はもちろん、Aも見覚えがあった。確か彼は…。
｢デュエル部の…島、くん？｣
｢島？あの島がロンリーブレイヴ？｣
『さっきブレイヴマックスに進化したけどな』
Aiがため息混じりに呟く。遊作は彼の言葉を無視し、いつもよりほんの少し焦り君に声を上げた。
｢サイバースを知ったことを首謀者に知られたとしたら…島が危険だ！｣
｢いや、これはもう手遅れな気がする。デュエルログには召喚したカード名がしっかり書かれてる。LINK VRAINSで彼が捕まるのが先か、それとも身バレが先か…｣
｢なら、尚更だ｣
草薙がLINK VRAINS内のカメラを。Aが学校内のカメラログを盗み見し、島の姿を探す。見つけた、Aがそう呟いたそのカメラログの時間は三十分前。入り口のカメラに映る姿。既にLINK VRAINSからログアウトして、帰っていったのか。そのまま無事に家に着いてくれれば…なんて甘い考えは泡になって消える。
草薙がリアルタイムのLINK VRAINS内のカメラを映し出せば、またロンリーブレイヴの姿が。しかもハノイの騎士と共に映っていた。
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遊真 - これから主人公がどうなっていくのかが凄く気になります！これからも頑張ってください！ (2019年8月14日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - しゅりんぷさんの作品、早く読みたいです！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: cfdd277789 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 初めから読んだので、続きが凄く気になります！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 7982b0814b (このIDを非表示/違反報告)
しゅりんぷ(プロフ) - 白哉さん» コメントありがとうございます。ソウルバーナーいいですよね。いつか二人も出せるようにしたいなとは思っております。それまでどうかこの小説とお付き合い願えたら嬉しいです。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: a80e55b6ef (このIDを非表示/違反報告)
白哉 - できたら穂村尊とフレイム(ソウルバーナー)を出してほしいです。 (2019年1月20日 17時) (レス) id: 8418d83dca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅりんぷ | 作成日時：2017年12月13日 0時
