好き ３ ページ5
「絹織…さん？」
「は、っ、はい…!絹檻です」
まふ。
お隣の、けだるそうな人から発せられた言葉。
もしかして、とは思ったが、やはり同級生の”相川真冬”君だった。
「ひ、久、ぶり…」
「そうですね！」
友人に会えたのは嬉しいけど、翔太の事で半分泣いていた。
「な、涙…っ、大丈夫？」
「うん、だいじょ、ぶ」
かっこ悪いな…。
しょうがない、96猫ちゃんと翔太は、私が翔太と知り合う前から仲良かったし。
だけどやっぱり
悔しいです。
「…、Aちゃん、…あの、変なこと聞いていい、かな」
「…？うん。」
まふくんが、心配した顔で訪ねてくる。
「天ちゃんとつき、…あってる？」
「え、ぁ…。い、一応」
「あ、そうなんだっ、」
「何、まふ。人の彼女狙ってるの？」
「ちっ、違います!!!//」
「…。」
何だろう。
この二人、面白い人だなぁ。
「ぷっ、…あはは…！」
本当に、本当に、久しぶりに心から笑った気がした、
「二人とも、ありがとうございました。」
「いや、別に何もしてないよー」
「ううん、久しぶりにこんなに笑ったの。」
翔太は…
「うん、了解。任せ解いて」
お仕事の話かな？
…大丈夫、だよね。
「私、先に帰りますってあま、…んん、翔太に言っておいてください。」
ホントは自分で言うけれど、今は…ちょっと難しい。
「いいよ、！」
「じゃーね」
「あ、ま、まふくんっ！」
「どうしたの？」
「二人と、とっ、…友達に、なりたい、です！」
小さい頃から大人しい性格だったため、友達が居ない。
私、なんかとなってくれるだろうか…。
「いいよ、!というか、僕たちは昔から友達だね」
「た、確かに…」
「俺も、いいよ。」
「あっ、ありがとうございます!!な、お名前伺ってもいいですか？」
「一之瀬彼方。歌い手のそらる。宜しくねAちゃん」
「はっ、はい!!」
久しぶりに、友達が出来た。
嬉しくて、少し頬が熱くなるのが分かった。
「では、また。」
「「ばいばーい」」
ちょっとだけ、気分が晴れました。
続く (更新停止中)
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作者名：ろき＠いぶ | 作成日時：2018年3月24日 13時
