抱き枕 ページ9
エレベーターに乗ると、降谷さんは10階のボタンを押した。
このマンション14階建てなのか。私はボタンを見て気づく。
「いいところに住んでますね。」と私が言うと、
「雪見の家もかなり大きいけどな。」と降谷さんは言った。
確かにね。無駄に広いよ。まあ、アトリエとか音楽室とか図書室があるのは嬉しいけど。
「さあ、着いたよ。」と降谷さんは言い、「やっぱりすごいですね。」
と私は言わずにはいられなかった。迷子になりそう。
１つの扉の前に着くと、降谷さんはドアノブにピッキングされた跡がないか調べて、扉を開けた。
大変だね。潜入捜査官は。
「どうぞお姫様。」と降谷さんはまたそう言う。
「ありがとうございます。王子様。」と私も乗ってみた。
降谷さんの部屋は2LDKで開放感がある。物が少ないからか。
「そこに座っといて。」と言われ、私はソファに座った。
ホテルのベッド並みの柔らかさなんだけど。あ、もしかして…
「降谷さん、ちゃんとベッドで寝なきゃダメですよ。」
私が言うと図星だったのか、誤魔化すように笑う降谷さん。
「まあまあ、でもそのソファ柔らかいだろう。」
降谷さんはまだ懲りずにそう言った。
「柔らかいとかの問題じゃないですよ。体に悪いです。」私が言えば、
「抱き枕があれば寝てもいいけどな。」と降谷さんは言う。
「買えばいいじゃないですか？あ、でも時間がないか。」と私が言うと、
「そういうことじゃないから、雪見が抱き枕になってくれればいいんだけど。」
なんて言う降谷さん。一体誰が抱き枕と聞いて、自分がやるって思いつくんだろう。
「いや、私抱き枕になる趣味なんてないんで。」と私が言ったら
「疲れてる人にそんな冷たいこと言うんだ？」と降谷さんは意地悪に言った。
「もう！そんなのズルいですよ。それにまだ6時ぐらいですよ。」私は言う。
「じゃあお昼寝ってことで。」と降谷さんは言った。懲りないな。
「分かりましたよ。」と私はついにそう言った。
私と降谷さんはベッドに向かう。
「ちゃんと寝てくださいね。降谷さん」と私が言うと、
「雪見が可愛すぎて寝れないかもしれない。」と降谷さんは言った。
「それ意味ないじゃないで…「おやすみ。」と私は抱きしめられたままベッドに入る。
私は寝られるかな？と疑問に思ったけど案外ぐっすり寝れた。
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青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか？ (2020年8月6日 16時) (
レス) id: 123a0a7152 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» 大丈夫ですよ、リクエストありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2018年7月12日 23時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - リクエストしても大丈夫ですか？松田さんたちの話しも楽しみにまってます。 (2018年7月12日 17時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» そう言っていただけて嬉しいです！確かにツートップですね笑相変わらず更新は遅くなりますが、頑張ります！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - 凄く面白かった！！降谷さんと伊達さんのツートップでそれも犯人を倒してしまうのは凄いです。最新頑張って下さい。 (2018年6月10日 20時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす。 | 作成日時：2017年7月31日 9時
