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逃走2 ページ8

「で雪見、覚悟はできてるかい?」と安室さんは私に聞く。

「え?何がですか?」と私が尋ねれば、

安室はにっこり笑って、「(さら)われる覚悟だよ。」と言った。え?冗談じゃないの?

「まあ雪見が何を言おうと、攫っていくけどね。じゃあ行きましょうかお姫様。」

安室さんはそう言うと、私の手にキスをすると、手を繋いで歩き出す。

「あ、コナンくんだ。」と私が手を振れば、新一くんたちは驚いた顔をした。

「雪見さん、安室さんと一緒だったんですか。」と蘭ちゃんは言いながら、

私の手を見る。ああ手を繋いでたんだ。

「雪見さんは僕が攫っていくので、安心してください。それじゃあ。」

おーい。みんなの目が点になってるんですけど。安心できないよ。

今度会ったら、蘭ちゃんたちに何言われるんだろう。怖いな。

ていうか今からどこに行くかも知らないんだけど。

「安室さん、今からどこに行くんですか?」と私は聞いた。

「決めてないです。まあ僕の家にでも行きましょうか。何もありませんが。」

安室さんはそう言うと、車の助手席を開けてくれて、私は乗りこむ。

そして、安室さんは運転席に座ると、車を発進させた。

「みなさんには内緒ですよ。」とにっこり笑って言う安室さん。

「安室さんって、前から思ってましたけど可愛いですね。」

私が思っていたことをポソッと呟けば、信号が赤になった瞬間に、

「ん…はっ。だ、だめ…。」急に安室さんにキスをされた。

「ダメと言ってる割に、気持ち良さそうな顔をしてますね。」と安室さんは笑い、

「…んやっ、…あ、安室さん。」舌を絡ませて来る。

「はぁ。…安室さん、やっぱり可愛くないです。」私はそう言わずにはいられなかった。

「雪見さんが悪いんですよ。次に可愛いって言ったら、これ以上のことをしますから。」

…私の恋人は、やっぱりとても可愛い人でした。

信号が青に変わり、安室さんは前を向く。

私はぼんやり窓の外の景色を眺める。しばらくして、大きなマンションの前で車が止まった。

さすがトリプルフェイス。すごいところに住んでるね。

「先に待っといて。」と安室さんは私に言って、私はマンションの前で待つ。

「じゃあ行こうか。」と安室さんは言って、エントラスに入る。…ホテルみたいだな。

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2020年8月6日 16時) (レス) id: 123a0a7152 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» 大丈夫ですよ、リクエストありがとうございます!頑張らせていただきます! (2018年7月12日 23時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - リクエストしても大丈夫ですか?松田さんたちの話しも楽しみにまってます。 (2018年7月12日 17時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» そう言っていただけて嬉しいです!確かにツートップですね笑相変わらず更新は遅くなりますが、頑張ります!! (2018年6月10日 22時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - 凄く面白かった!!降谷さんと伊達さんのツートップでそれも犯人を倒してしまうのは凄いです。最新頑張って下さい。 (2018年6月10日 20時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらす。 | 作成日時:2017年7月31日 9時

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