降谷さんのKnight 5

ミスコン３ ページ6

Cグループのすべての演目が終わり、結果発表だ。

「Cグループ、決勝に進めるのは…白石 雪見さん。」

拍手が起こり、私はえ？だ。マジか。キセキだよ。

「雪見ちゃん良かったよ。このまま優勝掻っさらっちゃえ。」

美沙ちゃんはそんなことを言う。

「いやいや優勝とか無理だよ。私が決勝に進めるのがキセキみたいなものだし。」

「雪見ちゃんは可愛いんだから、過小評価しないの。自信持って。」と

美沙ちゃんは言ってくれる。私がありがとうと言うと、

美沙ちゃんは手をひらひらさせて行ってしまった。

次はDグループだ。どんな演技が見られるのかな。私はワクワクしながら見る。

けっきょく勝ったのは実験をしてみせた、立花 優子さんだった。

試験管に入った液体の色が変わるってやつだったけど、

理科は欠点ギリギリが多かったから、全然なんの実験か分からない。

Dグループが終わると、今まで勝ち残った人の決戦投票をするみたい。

私は舞台裏に呼ばれた。

神田さんが他の2人に喧嘩ふっかけてるように見えるんだけど。

「神田さん、やめてあげてください。」と私が仲裁に入れば、

「あんたには関係ないでしょう！」と言う神田さん。女性には闇が多いですね。

「関係あります。こんなところで騒がれたら迷惑です。もう少し周りを考えてください。」

私がそう言うと、神田さんは気に入らなかったのか、どこかに行ってしまった。

こうなるんだったら、最初からしなければいいのに。

「勝ち残った４人の方々、舞台に出てきてください。」

そう司会の人が言い、私たち4人は舞台に出る。

「まず、準ミスの人から…今年の東都大学の準ミスは

…白石 雪見さんです。ここに来てください。」私はそう言われてその場所に向かう。

準ミス取れるとかキセキ！！これには感謝だ。

「次に…今年のミス東都大学は…神田 美香さんです。ここに…」

と司会の人が言うと、スタッフらしき人が出て来て、何かを言った。

「すみません、神田 美香さんは失格です。なので、今年のミス東都大学は白石 雪見さん。

準ミスが立花 優子さんです。大変失礼しました。」と司会の人は慌てて言った。

いや、それはダメでしょう。神田さんが可哀想。

神田さんは怒ってどこかに行ってしまった。

逃走→←ミスコン2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す