検索窓
今日:13 hit、昨日:11 hit、合計:77,573 hit

殺意 ページ43

ツイてないなぁ…。犯人さん……。

「おい、お前泣くとか助けを求めるとかしろよ!」とナイフを私に突きつけた男は私に言う。

私は別の意味で泣きそうだけど我慢したんだよ!!

透さんが殺意丸出しなんですよ、鳥肌もんですよ。

警察官がしていい顔じゃないですから……!

お願いだから犯人さんこんなことしないで…。

今ならまだ、佐藤刑事と高木刑事呼ぶので勘弁してあげるから……。

「聞いてんのか?あ"ぁん!?」とナイフを持った男が言えば、

「落ち着けよお前。」と背後の男が言う。

ナイフ男は舌打ちをすると、

「おい!そこの女!!」と、何も言わない私に痺れを切らしたのか梓ちゃんを呼ぶ。

梓ちゃんにそこの女なんて、この犯人許さん…!

「はいッ!?」と梓ちゃんは怯えたように返事をする。

「レジから金をだ出せ…ッ!」と男は言った。

「出しちゃだめだよ、梓ちゃ…ッ!」私が叫んだ瞬間に、首に鋭い痛みが走った。

「肝っ玉が据わった女だ!」と背後の男が言う。

あ。なんか、嫌な予感……。

「言う通りにしねぇと殺すぞ!俺たちは本気だ…ぐはッ!」

突然目の前のナイフ男が倒れたかと思えば、次の瞬間には私の背後にいた男も倒れていた。

その反動でよろけた私を、誰かが抱きとめてくれた。

この数秒間で、一体なにがあったと言うのだろうか……。

「と、透さん…。ごめんなさい、私がもっとちゃんとしておけば……」と私が言えば、

「あなたが謝る必要なんてありません…。怖かったでしょう……。

すぐ手当しますから、先に休憩室で待っていてください。」

透さんのその言葉に、私は思わず伊達さんを見た。

任せとけ。という顔をしているので、ここは素直に休憩室へ行こう。

「はい…。ありがとうございます…。透さんも、あんまり無理しないでくださいね……。」

と私はもう一度釘を刺して、休憩室へ入った。

「はあ……。」

やっぱり私、透さんの迷惑になってないかな…。また心配かけちゃった……。

助けるなんて言ってたくせに、助けられているのは私の方だ。

私は透さんにもらってばかりで…何か返せているんだろうか……。


「雪見さん。」扉が開いたかと思えば、背中にのしかかる暖かいもの。

「透さん……。」と私は振り返って呟く。

「手当をしながら、少し話をしましょうか…。」そう言って、透さんは私の目の前に座った。

傷跡→←調査



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:降谷零 , 安室透 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2020年8月6日 16時) (レス) id: 123a0a7152 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» 大丈夫ですよ、リクエストありがとうございます!頑張らせていただきます! (2018年7月12日 23時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - リクエストしても大丈夫ですか?松田さんたちの話しも楽しみにまってます。 (2018年7月12日 17時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» そう言っていただけて嬉しいです!確かにツートップですね笑相変わらず更新は遅くなりますが、頑張ります!! (2018年6月10日 22時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - 凄く面白かった!!降谷さんと伊達さんのツートップでそれも犯人を倒してしまうのは凄いです。最新頑張って下さい。 (2018年6月10日 20時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しらす。 | 作成日時:2017年7月31日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。