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続 月が綺麗ですね。 ページ37

うーん。どうしてこうなった…?

どこに連れて行かれるのかと思えばプラネタリウムだった。

プラネタリウムって、眠くなっちゃうよね。綺麗とかより先に。

「なんだか、デートみたいですね。」と透さんは嬉しそうに笑う。

いや、デートみたいって言うか完全にデートですよ…。

それよりも…私が覚えている限りでは、この事件で透さんはいなかったはず。

私がこの世界に来てから、少しズレてしまったみたいだ。

いい方に変わるのは良いことだけど、問題なのは悪い方に変わることだ。

まあ、私が倒れたのが不幸中の幸いで、透さんと黒田刑事の接触はなくなった訳だけど…

本当に私が、この世界に居ていいものなのかな…。

「……っ!?」不意に頬を突かれる。

そっと目線をずらせば、いたずらっ子のように笑っている透さん。本当にこの人には…。

「今は余計なことを考えずに、楽しんでください。」

と透さんは穏やかに言った。やっぱり敵わないや。

「っ、はい…!」と私は笑顔で答える。

透さんが笑っていてくれるなら、それでいい。

だって…私の役目は、この人を守ることなんだから…。

「もうそろそろ始まるみたいですね。」と透さんは視線を天井に移す。

「そうですね。」透さんの綺麗な横顔を見ながら、私はそう返した。

あの時もこうして、透さんの横顔を眺めてたっけ…。

あの花火大会の時、あまりにも透さんがかっこよくて…優しくて…。

天井には綺麗な星空が広がっている。でも…

「月が…綺麗ですね。」あの時のように月は出ていなかったけど、私はそう言った。

透さんは一瞬キョトンとした後に、すぐに微笑みを浮かべる。

「月は綺麗ですよ、ずっと前から…。」透さんはそう言うと、また天井に視線を移す。

「やっぱり、知ってたんですね。」と透さんは言った。

「…はい。」と私は返す。あの時みたいに手は届かないって言われなくてよかった。

「あなたが好きです…。」

「貴女が好きです…。」

私たちは顔を見合わせて笑うと、また天井を見た。

やっと返事をもらえた。零さんであって、零さんじゃない透さんから。


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なんかよく分からない話になってしまいました…。すみません。

たまには→←神様、どうか…



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設定タグ:降谷零 , 安室透 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2020年8月6日 16時) (レス) id: 123a0a7152 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» 大丈夫ですよ、リクエストありがとうございます!頑張らせていただきます! (2018年7月12日 23時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - リクエストしても大丈夫ですか?松田さんたちの話しも楽しみにまってます。 (2018年7月12日 17時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» そう言っていただけて嬉しいです!確かにツートップですね笑相変わらず更新は遅くなりますが、頑張ります!! (2018年6月10日 22時) (レス) id: e1e7e066eb (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - 凄く面白かった!!降谷さんと伊達さんのツートップでそれも犯人を倒してしまうのは凄いです。最新頑張って下さい。 (2018年6月10日 20時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらす。 | 作成日時:2017年7月31日 9時

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